「包茎の原因が知りたい!」や「包茎が原因でどんなことが起きるの?」と考えたことはありませんか?
包茎でお悩みの男性は、包茎の原因だけでなく、包茎が原因で生じる影響についても合わせて知っておく必要があります。
この記事では包茎の原因、包茎が原因で起きる症状、そして治療法といったことについて、医師がわかりやすく解説します。
この記事の目次
包茎の種類と原因
包茎は「包皮口が狭い」ことが原因で起こります。そして、包茎は「仮性包茎」「真性包茎」「カントン包茎(嵌頓包茎)」の3種類に分けられます。
「仮性包茎」の症状は、包皮を剥いて亀頭を露出できるものの、平常時は包皮が亀頭を覆っている状態です。
「真性包茎」の症状は、包皮口が亀頭よりも極端に小さいため、平常時および勃起時に包皮をまったく剝けない状態です。
そして「カントン包茎」は仮性包茎のうち、包皮口が非常に狭く、無理をすれば亀頭を露出することはできるが、包皮口が亀頭下にはまり込む状(嵌頓状態)になるものを指しています。はまり込んだ状態になると、包皮口が亀頭下の陰茎を強く締め付け、血流の悪化を招きます。
3種類いずれにも共通する原因が「包皮口が狭い」ことですが、別の原因もあるため包茎の種類別に解説します。
仮性包茎の原因
仮性包茎の原因は先天性と後天性に分けられます。先天性の原因としては「生まれつき包皮が余剰であること」が挙げられます。
後天性の原因としては、ペニスの包皮内側や亀頭で炎症が起きる「亀頭包皮炎」を繰り返し発症することで、ペニスの包皮口が瘢痕化(はんこんか)そして拘縮(こうしゅく)することがあります。
さらに、後天性の原因として「肥満」によるものも挙げられます。太ったことで下腹部の皮膚が伸び、押されるようにして陰茎の包皮が戻ってしまい包茎になります。
真性包茎の原因
真性包茎の原因は「癒着」や「包皮口が極端に狭いこと」などがあります。癒着とは、包皮内側と亀頭がひっついている状態のことで、ほとんどの男性は身体の成長と共に16歳頃までに癒着は解消します。
しかし、幼少期から包皮を剥くことなく成長したり、亀頭包皮炎を繰り返し発症したりすると癒着が起きて、真性包茎になります。
真性包茎は「包皮口が極端に狭いこと」も原因です。包皮口は成長過程で押し広げられることが大半ですが、生まれつき包皮口が極端に狭い場合は、亀頭を露出できるほど包皮口が広がらず、結果的に真性包茎になってしまいます。
カントン包茎の原因
カントン包茎の原因は「包皮口が非常に狭いこと」です。カントン包茎は真性包茎と異なり、包皮を剥いて亀頭を露出させることができます。(このためカントン包茎は医学的には仮性包茎に分類される)
しかし、包皮口が非常に狭いことで、亀頭や陰茎が強く締め付けられるような状態になり、鬱血することもあるほどです。
その他に考えられる包茎の原因
包茎の原因は「包皮口が狭い」ことですが、その他にも後天性の原因もあるため、併せて覚えておきましょう。
生活習慣病
包茎の原因には「生活習慣病」も含まれます。とりわけ、糖尿病が包茎の遠因として考えられます。
具体的には、糖尿病を患うと、過剰に摂取した糖分とたんぱく質が結合する「糖化」によって終末糖化産物(AGEs)が増加し、肌や皮膚を含む全身の老化が進行します。
全身の老化が進むことでペニスの包皮もゆるみ、結果的に包茎になるのです。
また、糖尿病の方は包皮炎になりやすく、特に包皮口の包皮炎を繰り返すことで、包皮口の皮膚が肥厚し、仮性包茎→カントン包茎→真性包茎と悪化する事例も見られます。
加齢
包茎の原因として「加齢」も挙げられます。加齢によってペニスが縮むことで包皮が余り、包茎になる可能性があります。
もともと包茎ではなかった人が加齢と共に包茎になることもあるため、ひとつの原因として知っておきましょう。
包茎が原因で起きる主な症状
包茎が原因で起きる主な症状には以下のようなものがあります。
- 早漏
- 性感染症
- ED(勃起不全)
上記についてそれぞれ解説します。
早漏
包茎が原因で「早漏」になることがあります。包茎の場合、包皮が亀頭を覆っている時間が長いため、亀頭が刺激に慣れていない状態です。
亀頭が刺激に慣れていない状態だと、性行為によって刺激を受けた際に早い段階で射精してしまう可能性があります。
包茎の場合、性行為による刺激に対して一定時間にわたって耐えられなくなることが多く、結果的に早漏になってしまうのです。
性感染症
包茎が原因で「性感染症」を招く可能性があります。包茎だと、包皮が亀頭を覆っているため、包皮内側と亀頭の隙間に細菌や真菌、尖圭コンジローマのウイルスが繁殖しやすくなります。
これにより、男性自身が性感染症を発症したり、性交のパートナーを感染させたりする可能性もあります。
ED(勃起不全)
包茎が原因で「ED(勃起不全)」になる可能性があります。先述したように、包茎が原因で「早漏」になることや、ペニスの見た目にコンプレックスを抱く男性も少なくありません。
また、包茎が原因で性交中にコンドームが外れてしまうことなど、性交に不安を感じる要素が増えがちです。
この結果、性交に対する心配や緊張、ストレスなどが生じて「心因性ED」になってしまうかもしれません。
包茎の治療法
包茎が原因で悩んでいる男性は包茎治療を検討してください。
包茎手術
包茎が原因で悩んでいる場合は「包茎手術」がおすすめです。仮性包茎、真性包茎、カントン包茎いずれも手術で解消できます。
基本的には余剰な包皮を切除する手術ですが、真性包茎のように癒着が生じている場合は、癒着剥離手術も同時に実施することになります。
昨今の包茎手術は、日帰り治療、40分程度の手術、通院1回といった手軽さも魅力です。
ステロイド軟膏
包皮治療には「ステロイド軟膏」もあります。とくに小児期の男の子に用いられる治療法です。
包皮先端に皮膚を柔らかくする作用があるステロイド軟膏を塗り、包皮口の伸縮性を向上させることで勃起時にスムーズに剥ける様に促します。
包茎の原因に関するよくある質問と回答
包茎の原因に関するよくある質問を紹介します。
包茎が原因で悩んでいますが治療すべきですか?
はい、治療すべきです。仮性包茎、真性包茎、カントン包茎いずれも炎症や性病、早漏やEDといったリスクを含んでいます。
包茎治療が必要かどうか医師に相談することからはじめてください。
包茎手術をした後に後悔しないでしょうか?
後悔をしない様によく納得した上で、手術することをお薦めしています。包茎手術によって得られるメリットは多く、包茎を治療しない方が後悔する可能性が高いと言えます。
包茎手術で後悔しないためには、包茎手術の症例実績が豊富なクリニックを選ぶことがポイントです。
包茎手術はいくらくらいかかりますか?
100,000円(保険適用外)を目安にしてください。包茎手術は料金も重要ですが、医師の症例実績の方が重要とされています。
コストだけでなく、クリニックや医師の実績を選定基準にするとよいでしょう。
包茎は自力で治せますか?
いいえ、治せません。そもそも自力で治らないものを治そうとするあまり、裂傷や炎症といった思わぬ事態を招く可能性があります。
仮性包茎はテープや器具で治せますか?
いいえ、治せません。テープや接着剤、ゴムといった器具を使って包茎を矯正することや治すことはできません。
誰に相談すればいいですか?
医療機関に相談してください。その際に医師や看護師が全員男性の男性専用クリニックで相談することをおすすめします。その際は、無料カウンセリングのあるクリニックがよいでしょう。
まとめ
包茎になる原因や、包茎が原因で起きる様々な影響について理解できたと思います。
包茎は男性特有のデリケートな問題ですが、ひとりで悩まずに医師に相談するようにしてください。
MSクリニックでは、30,000例を超える泌尿器形成の症例を誇る経験豊富な専門医が、最高レベルの技術をもって施術にあたります。
症例豊富な医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)