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【医師監修】男性のコンジローマとは?原因や症状、治療法を医師が解説

2023.09.24

【医師監修】男性のコンジローマとは?原因や症状、治療法を医師が解説

男性のコンジローマとは?原因や症状、治療法を医師が解説

男性がかかる性病のひとつに尖圭(せんけい)コンジローマがあります。尖圭コンジローマは、亀頭や陰茎周辺に小さなイボができ、放置しているとイボが増殖し、腫瘍化してしまうことが特徴です。

コンジローマは、痛みなどの自覚症状を伴わないため、感染したことに気がつかなかったり、経過観察を理由に放置したりするケースが多く、処置が遅れることもよくあるため注意しなければいけません。

そこでこの記事では「男性のコンジローマ」とはどのような症状なのか、その原因や治療法なども含めて医師が分かりやすく解説します。

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマとは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV:ヒトパピローマウイルス)に感染することで発症する性感染症のことです。

感染経路の多くは性行為で、オーラルセックスでも感染します。性行為の際、亀頭や陰茎、陰嚢に傷があると、その傷口からウイルスが侵入して感染する仕組みです。

コンジローマは男性だけに限らず女性も感染します。男性の主な症状としては、亀頭や陰茎、陰嚢、さらには肛門周辺に小さなブツブツができ、時間の経過とともにブツブツが増加および肥大化し、排尿や性行為に支障をきたすほどの腫瘍になることもあります。

男性の尖圭コンジローマは、症状に気が付きにくく、処置が遅れやすいことが特徴です。その理由は、ウイルスの潜伏期間が3週間から8ヶ月と長く、痛みや痒みを伴わない、そして良性腫瘍である「フォアダイス(Fordyce)」と見た目や症状がよく似ていることなどが挙げられます。

また、尖圭コンジローマは再発しやすいことも特徴です。日本性感染症学会によると、尖圭コンジローマの平均的な再発率は20~30%とされており、3ヶ月以内に約25%が再発するとしています。(感染者のうちおおよそ4人に1人)

このように、男性のコンジローマとは、性行為によって感染し、放置しがちで、なおかつ発症を繰り返す可能性が高いため、とても厄介な性病と言えるでしょう。

尖圭コンジローマの主な症状

尖圭コンジローマの主な症状

男性のコンジローマの主な症状は、亀頭、冠状溝、陰茎、陰嚢、そして肛門あたりに、粒状のブツブツが生じます。

初期症状としては、痛みや痒みがないごく小さなブツブツができる程度です。人によっては初期症状に気が付かないこともあるかもしれません。

ブツブツの形状は、乳頭状のものや、カリフラワー状、さらにはニワトリの鶏冠(とさか)のようなものが多く、単独のブツブツが結合するようにして肥大化することもあります。

ブツブツの色は、淡紅色(ピンク色)、褐色、黒っぽい色など様々です。その多くは、痛みや痒み、出血などは伴いませんが、発生部位によっては不快感がある疼痛(とうつう)を感じる可能性があります。

一方、国立感染症研究所によると、尖圭コンジローマの症状が出た人の20~30%は自然消退する(自然治癒する)と言われていますが、実際に診療を行っていると自然治癒する確率はもっと少ない印象を受けます。

このことは「放っておけばいつか治るだろう」という気持ちを生みやすく、結果的に治療が遅れてしまう要因になりかねないため注意が必要です。

尖圭コンジローマの原因

男性が尖圭コンジローマになる原因は、性行為を通してヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルス:HPV)に感染することです。

男性の場合、ペニスの亀頭や陰茎に傷があると、そこからウイルスが感染します。膣や肛門だけが感染元になるとは限らず、口、手指の病変部などを介して感染することもありえます。

ウイルスの潜伏期間は長く、発症までの平均潜伏期間は2.5ヶ月程度とされているため、実質的には感染経路や原因を特定することは難しいと言えます。

尖圭コンジローマの治療法

男性が尖圭コンジローマを治療する場合、薬物療法をはじめ、凍結療法、そして焼灼(しょうしゃく)治療などの選択肢があります。

尖圭コンジローマは、感染や発症に気が付きにくいことから、症状が進行してから医療機関を受診するケースが多く、その場合は既にブツブツが肥大化してしまっていることも考えられます。

ブツブツが肥大化したり、広範囲にわたって点在したりしている場合は「焼灼治療」が最も適した治療法と言えるでしょう。

焼灼治療は、1回の通院で完了し、治療時間は20~30分程度です。放置して症状が進行してしまった場合でも、焼灼治療という選択肢があることを知っておいてください。

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コンジローマと間違いやすい症状

悪性腫瘍である尖圭コンジローマは、良性腫瘍のフォアダイス等と間違いやすいため、治療が遅れてしまう傾向があります。

尖圭コンジローマと間違いやすい症状についても合わせて理解しておきましょう。

フォアダイス

「フォアダイス」は尖圭コンジローマと混同しやすい症状のひとつです。亀頭や陰茎、包皮の表面に1ミリ程度のブツブツが現れる症状で、ブツブツの正体は皮下に溜まった脂肪や、脂腺の膨らみです。

フォアダイスは、ほとんどの男性に共通して見られる良性腫瘍であるため、必ずしも治療する必要はありません。

しかし、フォアダイスは初期段階の尖圭コンジローマと非常によく似ているため、素人目には勘違いしやすいので注意しましょう。

真珠様陰茎小丘疹

尖圭コンジローマと間違いやすい症状には「真珠様陰茎小丘疹(しんじゅよういんけいしょうきゅうしん)」もあります。

亀頭のカリ首周辺や、亀頭の裏側などを1周するように1ミリほどのブツブツが並ぶようにして現れる症状です。

ブツブツは、真皮が線維化した良性のものであるため、必ずしも治療する必要はありません。こちらも、初期段階の尖圭コンジローマと見間違いやすいので注意しましょう。

包皮腺

「包皮腺」も尖圭コンジローマと間違いやすい症状です。包皮腺はタイソン腺とも呼ばれ、包皮小帯(裏スジ)に左右対称で1つずつニキビのようなものができます。

皮脂腺が膨らんだ状態のもので、良性腫瘍のため治療の必要はありません。初めて見つけた際には尖圭コンジローマと混同してしまう可能性があるでしょう。

扁平コンジローマ

尖圭コンジローマと間違いやすいものに「扁平(へんぺい)コンジローマ」もあります。扁平コンジローマは梅毒に感染した際に生じる皮膚病変で、平らに隆起し、軽度ながら痛みや痒みを伴うことが特徴です。

同じ「コンジローマ」を含む名称ですが、まったく別物です。梅毒の感染が疑われるため、早期治療が求められます。

尖圭コンジローマに関するよくある質問と回答

男性の尖圭コンジローマに関するよくある質問を紹介します。

性行為以外に、お風呂やトイレなどでも感染しますか?

感染する確率は極めて低いでしょう。しかし、共有するタオルなどを通して感染する可能性は否定できません。

コンジローマがうつる確率はどれくらいですか?

概ね60%〜80%とされています。

女性の尖圭コンジローマとはどう違いますか?

女性の場合は膣内にできやすいため、さらに気づきにくいとされています。また、出産を控えた女性が感染すると、赤ちゃんの喉に尖圭コンジローマが発症することがあります。

どのような検査や治療になりますか?

まずは、医師による視診で尖圭コンジローマか否かを判断します。その後、症状に合わせて、塗布薬や焼灼治療といった次の段階へ進みます。

尖圭コンジローマの感染予防はどうすればいいですか?

コンドームの着用、6価HPVワクチン接種、そして包茎手術などをおすすめします。とくに包茎の男性は、尖圭コンジローマに感染すると、治りにくくそして再発の可能性が高いため、包茎手術が効果的でしょう。

まとめ

男性の尖圭コンジローマは、性行為を通じて感染しやすいだけでなく、症状に気づきにくい、そして再発する可能性が高い性病です。

ペニスにブツブツが生じた際は、自己判断することなく尖圭コンジローマを疑い、速やかに泌尿器科や男性専用クリニックの医師に相談しましょう。

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この記事の監修医師

葉山芳貴

総院長、医学博士 葉山芳貴

経歴

平成14年
聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年
大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年
大手美容形成外科 院長 就任
平成27年
メンズサポートクリニック開設
平成28年
メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年
医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)

保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)

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総院長「葉山芳貴」紹介

葉山芳貴

経歴

  • 平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
  • 平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
  • 平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
  • 平成27年 メンズサポートクリニック開設
  • 平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
  • 平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任

資格

  • 医師免許(医籍登録番号:453182)
  • 保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)
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