「亀頭のぶつぶつは性病なの?」や「亀頭のぶつぶつは放置してもいいって本当?」といった疑問を持つ男性は多いようです。
亀頭のぶつぶつは放置しても大丈夫!といった誤った知識を持っている男性も多く、正しい知識を身に付けておくことが求められます。
この記事では「亀頭のぶつぶつ」について、その種類や原因、さらには治療法などを医師がわかりやすく解説します。
この記事の目次
亀頭にぶつぶつが出来る原因と影響
亀頭にぶつぶつができる主な原因として以下のような症状が挙げられます。
- 尖圭コンジローマ(ヒトパピローマウイルス)
- フォアダイス(真珠様丘疹・包皮腺)
- 性器ヘルペス(ヘルペスウイルス)
それぞれの影響も含めて解説します。
尖圭コンジローマ
亀頭にぶつぶつができる典型的な症例が「尖圭(せんけい)コンジローマ」です。尖圭コンジローマは性病のひとつで、悪性に該当し、放置すると腫瘍化します。
尖圭コンジローマの症状が深刻化すると、性行為だけでなく、排尿といった日常生活にも支障をきたす可能性があるため、早期治療が必要です。
尖圭コンジローマは亀頭をはじめ、尿道内、陰嚢、陰茎、さらには肛門などにも小さなぶつぶつが発生し、ニワトリのトサカやカリフラワーのようなぶつぶつになることが特徴です。
尖圭コンジローマは治療しないと、ぶつぶつが増加または肥大化し、さらには再発を繰り返すといった影響が生じます。
尖圭コンジローマは、痛みや痒みといった症状を伴わず、良性とされるフォアダイス(後述)と見た目の区別がつきにくいため、放置する男性が多く、症状が進行してから医療機関を受診するケースが多いのも特徴です。
尖圭コンジローマになる原因は、主に性行為を通じてヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することです。(ヒト乳頭腫ウイルスとも言う)
ウイルスの潜伏期間が数週間から8ヶ月と長いため、感染の自覚や感染源の特定が難しく、これらも放置してしまう要因とされています。
このようなことから、亀頭にぶつぶつが生じた際には「尖圭コンジローマ」を疑い、早期診断および早期治療が求められます。
フォアダイス(真珠様丘疹・包皮腺)
亀頭にぶつぶつができる症状には「フォアダイス(Fordyce)」もあります。同じく、真珠様丘疹(真珠様陰茎小丘疹)や包皮腺(タイソン腺)といった症状をまとめて「フォアダイス」と表現することが一般的です。
フォアダイスは良性に該当し、放置しても問題ないとされています。亀頭のカリ部分をはじめ、陰茎や包皮に複数のぶつぶつが生じることが特徴で、痛みや痒みといった症状はありません。
男性の過半数に見られる症状であるものの、悪性の尖圭コンジローマと似ていることや、見た目が悪いこと、さらには女性から性病を疑われるといった影響が生じやすくなります。
フォアダイスになる原因は、脂肪の塊が隆起する、または皮膚の脂腺が膨らんで目立つ状態になることとされています。
フォアダイス、真珠様丘疹(真珠様陰茎小丘疹)、包皮腺いずれも性病ではなく、一種の生理現象です。
必ずしも治療する必要はありませんが、尖圭コンジローマと間違いやすく、ぶつぶつは自然消滅することはないため、除去治療を受けることが望ましいでしょう。
性器ヘルペス
亀頭にぶつぶつが生じる要因には「性器ヘルペス」も挙げられます。性器ヘルペスは、亀頭をはじめとするペニス全体で、水ぶくれ状のぶつぶつができることが特徴です。
ぶつぶつが潰れると「ただれ」の状態になり、強い痛みを伴います。一般的には、2週間から4週間で自然になくなりますが、放置すると強い痛みが出たり、再発を繰り返したりする影響が生じます。
性器ヘルペスになる原因は、性行為の他、ウイルスが付着したタオルやトイレを介して単純ヘルペスウイルスに感染することです。
単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、潜伏期間は2日から10日、一度感染すると主に腰仙髄神経節に潜伏し、免疫機能の低下をきっかけにして発症します。
痛みが生じてから医療機関を受診する男性が多いことから、亀頭やペニス周辺にぶつぶつができるといった症状を確認したら速やかに医師に相談しましょう。
亀頭のぶつぶつを治す方法
亀頭のぶつぶつを治す治療法について解説します。
焼灼治療
亀頭のぶつぶつは「焼灼(しょうしゃく)治療」を用います。焼灼治療は、電気メスや炭酸ガスレーザーなどを使って、ぶつぶつをひとつひとつ削っていくような治療法です。
患部に麻酔をかけたうえで実施するため、施術中に痛みを伴うことはありません。また、ぶつぶつ除去後に大きな傷跡が残る心配もなく、一回の通院で完了します。
焼灼治療にかかる時間は20分程度で、費用は治療範囲によって変動するものの55,000円~が相場と考えてよいでしょう。
亀頭にぶつぶつが出来た時にやるべきこと
亀頭にぶつぶつが出来た場合にやるべきことを解説します。
クリニックを受診
亀頭にぶつぶつが出来たら、すぐに「クリニックを受診」してください。先述したように、亀頭のぶつぶつは「悪性の尖圭コンジローマ」や「良性のフォアダイス」などの可能性があり、素人には悪性か良性かの判断はできません。
また、放置するとぶつぶつが増加したり、見た目の悪化からパートナーに不安を与えたりする場合もあるため、早期の診療が不可欠です。
亀頭のぶつぶつは、粉瘤、光沢苔癬、多発性粉瘤症(陰嚢石灰沈着症)、陰嚢被角血管腫、陰部伝染性軟属腫、陰茎硬化性、リンパ管炎、尋常性疣贅、脂漏性角化症、カンジダ性亀頭包皮炎などの可能性も否定できませんので、クリニックを受診してください。
放置しない
亀頭にぶつぶつが生じた場合は「放置しない」ことが大切です。多忙や経過観察を理由にしてクリニックの受診を後回しにすると、症状が悪化してしまう可能性があります。
ネットの情報を鵜呑みにしたり、亀頭のぶつぶつは良性だと思い込んだりして、放置することは控えましょう。
亀頭のぶつぶつ除去と同時に受けたい治療
亀頭のぶつぶつ除去と同時に受けたい治療を紹介します。
包茎手術・治療
亀頭のぶつぶつ治療と同時に「包茎手術・治療」がおすすめです。ぶつぶつが包皮に出来ている場合や、包茎が理由で不衛生になっている場合などは、ぶつぶつ除去と同時に包茎手術を受けることで、まとめて問題を解消できます。
さらに包茎手術は、亀頭包皮炎や早漏、性感染症といったリスクを回避するのにも最適ですので、亀頭のぶつぶつ除去と合わせて受けることをおすすめします。
亀頭増大術
亀頭のぶつぶつ除去と一緒に「亀頭増大術」もおすすめです。亀頭のぶつぶつを綺麗に取り除くと同時に、大きくたくましい亀頭になり、ペニスの見た目が大幅に改善されるでしょう。
注射1本で完了する手軽さも魅力ですので、亀頭のぶつぶつ除去と一緒に受けることをおすすめします。
早漏改善治療
亀頭のぶつぶつ除去と同時に「早漏改善治療」もおすすめします。包皮小帯(裏スジ)切除法や包皮環状切除法などがあります。
他にも「早漏治療薬のプリリジー」などの選択肢もあるため、亀頭のぶつぶつや早漏に悩んでいる男性は同時に受けることをおすすめします。
まとめ
亀頭のぶつぶつは「尖圭コンジローマ」や「フォアダイス」などが原因であることが多く、悪性または良性の診断が不可欠な症状です。
亀頭やペニス周辺にぶつぶつが出来た場合は、放置せず速やかに医療機関を受診してください。
MSクリニックでは、30,000例を超える泌尿器形成の症例を誇る経験豊富な専門医が、最高レベルの技術をもって施術にあたります。
症例豊富な医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)