セックスの時にゴムをつけると萎えてしまう症状のことを「コンドームED」と呼ぶことがあります。
コンドームEDは、医学的な呼称ではなく、あくまでも俗称ですが、似たような経験をお持ちの男性は多いことと思います。
コンドームEDによる影響としては、避妊がうまくいかない、性病リスクが上がる、そしてパートナーから嫌われてしまうといったことが考えられるため、早期に解消すべき問題と言えるでしょう。
そこでこの記事では、ゴムをつけると萎える「コンドームED」について、その原因や解消法などについて、ED治療を手がける医師が分かりやすく解説します。
この記事の目次
コンドームEDとは
コンドームEDは、セックスの際にゴムを装着するとペニスの勃起が萎えてしまう症状のことを指しています。
この他にも、コンドームをつけた状態で挿入できたとしても、中折れしてしまったり、射精できなかったりすることもこれに該当します。
このような症状に対し「性的感度が下がるから」や「刺激が少ないから」といった理由で、一時的な症状と自己判断し、放置している男性も少なくないでしょうが、実はEDのひとつである心因性EDを発症している疑いがあります。
心因性EDは、心理的または精神的なことが原因とされているため、その原因を特定するのは難しく、放置するとEDの症状を繰り返し、次第にセックスに対する自信を失ったり、より深刻な事態になったりする可能性があります。
一方で、ゴムをつけると萎えてしまうことが続くような場合は、解消法や改善するための習慣に取り組むことで対処できます。
コンドームEDに心当たりがある場合は、その原因と解消法、そして日頃から取り組むべき対策についてよく理解しておくことが重要です。
コンドームをつけると萎える原因
ゴムをつけると萎える原因は、主に以下のようなことが考えられます。
- コンドームED(心因性ED)
- 遅漏
- ゴムが自分に合っていない
それぞれ解説します。
コンドームED(心因性ED)
ゴムをつけると萎える原因として最も考えられるのが「コンドームED(心因性ED)」です。例えば、コンドームに対する抵抗感だけでなく、感度が低下する不満、さらには、ゴムを装着する際の失敗経験、中折れ、射精できないといった一連の経験が影響している疑いがあります。
とりわけ、性的経験が少ない20代男性においては、コンドームをつける際に緊張してしまい、その結果、交感神経優位の状態(緊張状態)になって、十分な勃起に至らないことが起こります。
勃起は副交感神経が優位状態、すなわちリラックスしている状態であることが望ましく、何らかの心理的なプレッシャーを受けると勃起しづらい、または勃起しなくなってしまいます。
遅漏
「遅漏」もゴムをつけると萎える原因かもしれません。遅漏は、不適切なマスターベーションを習慣化している場合などが主な要因とされており、セックスで得られる刺激と乖離が生じると起こりやすいと言われています。
遅漏の傾向がある男性が、コンドームをつけることによって、十分な性的刺激を受けられなくなり、勃起しない状態に陥りやすくなります。
ゴムが自分に合っていない
コンドームをつけると萎える原因には「ゴムが自分に合っていない」ことも考えられます。例えば、コンドームのサイズがペニスのサイズよりも小さく、装着しにくい、さらには締め付けられるといったケースがあります。
また、性的な刺激が伝わりにくい厚手のコンドームを使っていることが影響するかもしれません。
心因性EDとは
ゴムをつけると萎えるコンドームEDは、一般的には心因性EDの疑いが高いと考えられています。
心因性EDは、仕事や人間関係、さらには家庭内の問題といったストレスが遠因になる他、セックスに対するトラウマも影響します。
とくに、コンドームに慣れていないことや、装着時に焦ってしまう、そしてパートナーを待たせてしまうことが、心理的なプレッシャーになってEDを招いているかもしれません。
日頃、あまり気にしていなかったようなことがEDの原因になっている可能性もあるため、認識しづらいEDのタイプと言えるでしょう。
コンドームEDの解消法
ゴムをつけると萎えるコンドームEDは、以下で紹介する方法で解消できる見込みがありますので、ぜひ試してみてください。
パートナーに装着してもらう
「パートナーに装着してもらう」ことはコンドームED解消におすすめの方法です。パートナーの力を借りることで、興奮状態が途切れにくく、装着を急ぐプレッシャーも減らせるでしょう。
パートナーが慣れないうちは、テープを引くだけで簡単に装着できるタイプを使用するのがおすすめです。
コンドーム・マス法
コンドームEDの解消法として「コンドーム・マス法」も取り入れてみましょう。コンドーム・マス法とは、コンドームとローションを使ったマスターベーション法のことで、より膣内に似た環境を作り出せます。
やり方は、コンドーム内にローションを入れて馴染ませた後、ペニスに装着します。そして、ローションによる滑りを感じる程度に刺激を与えましょう。
この際、強く握り締めたり、刺激を強めたりすることは控えてください。この方法は、コンドームを付けた状態で性的な刺激を受けることに慣れるのがポイントです。
ED治療薬
「ED治療薬」もコンドームEDの解消法としておすすめです。医師にバイアグラやシアリス、またはこれらのジェネリックなどを処方してもらい、性行為前に服用してみましょう。
ED治療薬によって十分な勃起が得られれば自信を取り戻して、勃起力やセックスに対する不安、心配が解消される効果が期待できます。
コンドームをつけると萎える場合の改善法
ゴムをつけると萎える症状は、日頃から以下のポイントに注意することで改善できるかもしれません。
自分に合うゴムを選ぶ
「自分に合うゴムを選ぶ」ことは必須の要素と言えます。具体的には、コンドームのサイズ、厚み、そして潤滑剤の量などを確認しましょう。
サイズは、装着時の締め付けがない物を、感度不足を感じる場合は薄い物を選びましょう。また、装着時に手間取ることが多い人は潤滑剤が多い物をおすすめします。
ゴムの使用に慣れる
「ゴムの使用に慣れる」ことも改善法としておすすめします。日常的なマスターベーションに、前述した「コンドーム・マス法」を取り入れたり、ゴムの装着を練習したりすることも効果的でしょう。
装着時の焦りを減らす
「装着時の焦りを減らす」ことも改善法のひとつです。例えば、ゴムの装着に時間がかかってしまう可能性があることを、あらかじめパートナーに伝えておくだけでも余裕が生まれるはずです。
また、ゴムを急いでつけなければいけない流れを作らないこともポイントになるでしょう。この点においては、ゴムをパートナーに装着してもらうことが効果的かもしれません。
まとめ
ゴムをつけると萎える症状はコンドームEDと呼ばれ、心因性EDの可能性があります。
コンドームが嫌であったり、失敗経験があったりすると、それがトラウマのようになってEDを招いている恐れがあるので、放置せず医師に相談することをおすすめします。
その際は、ED治療の実績が豊富で、医師や看護師が全員男性の男性専用クリニックを受診するとよいでしょう。
MSクリニックでは、ED治療薬としてバイアグラをはじめ、レビトラ、シアリスを院内処方しております。
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専門医が丁寧に問診・診察・説明を行い、来院から10分程度でその場でお渡しいたしますので、お気軽にご相談ください。
この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)