【医師監修】VIO医療脱毛は2回目で効果ある？回数ごとの効果を医師が解説

メンズ医療脱毛の中で人気があるもののひとつが「VIO脱毛」です。VIO脱毛は、早い人では2回目から効果を実感するとされていますが、3回コースや5回コースを契約しても、あまり効果が得られなかったという男性も少なからずいらっしゃいます。

そこでこの記事では、メンズ医療脱毛を手掛ける医師が、これからVIO脱毛をはじめようと考えている男性に向けて「VIO医療脱毛における回数別の効果」について、分かりやすく解説します。

VIO医療脱毛の回数による効果の違い

VIO医療脱毛では、回数ごとに実感する効果がおおむね共通していますので、それぞれの回数によってどのような効果があるのか解説します。

照射回数

医療脱毛の場合、VIOで効果を感じるまでに、3回から5回かかるとされています。この場合における効果とは、ツルツルになることではなく、毛量が減ったことを明らかに感じることや、自己処理の手間が減ってきたことなどを指しています。

仮に、産毛さえなくなる程度にまでツルツルに仕上げる場合は、10回から12回は必要になると考えてよいでしょう。

一方、医療脱毛におけるVIOは、とくに痛みを感じやすいとされているため、照射パワーを抑えて対応することがあります。

この場合、本来であれば得られるはずの効果が得られにくくなるため、結果的に回数が増えてしまいます。

従って、医療脱毛またはエステ脱毛に限らず、脱毛完了までにかかる平均的な回数は、痛みや部位、毛の太さ、毛量、毛質、肌質など様々な要因によって大きく変わると考えるようにしてください。

1回目

VIO医療脱毛1回目では、恐らくほとんどの男性が効果を感じないでしょう。人によっては、心配になるほど何も変化を感じないというケースもありますが、1回目で効果を感じることはほとんどないと思ってください。

1回目の施術で痛い思いをしたにもかかわらず、新しい毛が生えてきたり、毛量がほとんど減っていないことにショックを受けるかもしれませんが、これは通常の反応です。

2回目

VIO医療脱毛の2回目を終えても、まだまだ新しい毛が生えてきます。おおよそ1ヶ月程度で、元と同じほどの毛量になりますが、なんとなく今までよりも毛が細くなったことで効果を実感する人もいます。

2回目を終えた時点でも見た目の変化はないと思ってよいでしょう。

3回目

VIO医療脱毛3回目では、毛が生えてくるペースが遅くなったことや、毛量が減ったことを実感しやすくなるため、少しずつではあるものの、明確に効果を実感するでしょう。

3回目を終える時期は脱毛を始めておおよそ半年程度ですので、脱毛をスタートしてから半年くらいで効果を感じ始めるということになります。

4回目

VIO医療脱毛の4回目を終えると、新たに生えてくる毛が少なくなる他、太い毛が減少する、全体の毛量が明らかに減り始める、そして施術時の痛みが減るといった変化で、効果をはっきり自覚するようになります。

5回目

VIO医療脱毛5回目では、毛量が当初の半分程度にまで減ることや、太い毛がほとんどなくなることで効果を実感し、人によっては脱毛の効果に満足する頃です。

VIO脱毛の目的が「薄くするだけ」であれば、5回目を終えた時点で満足できるでしょう。

6回目以降

VIO医療脱毛の6回目を終えた頃には、新しい毛がなかなか生えてこないことや、細い毛しか生えてこない、さらにはほとんど自己処理しなくてよくなるといったことで効果を実感します。

人によっては6回目頃からツルツルになりますが、より確実にツルツルにするためには8回以上受けた方がよいでしょう。

VIO医療脱毛に回数が必要な理由

VIO医療脱毛で効果を感じるまでにどうして回数がかかるのか、以下2つの理由を知っておくことをおすすめします。

• 毛周期に合わせるため
• 成長期の毛にのみ有効なため

それぞれの理由について解説します。

毛周期に合わせるため

VIO医療脱毛で効果を感じるまでに回数が必要な理由は「毛周期に合わせるため」です。毛周期とは、毛が一定周期で生え変わることで「成長期、退行期、休止期」の3つに分けられており、このうちの成長期の時が最も脱毛効果が得やすいとされています。

毛周期は、部位によって変わる他、毛1本ごとにも異なるため、毛周期にぴったり合わせて施術することは不可能です。

VIOの場合、成長期にある毛の割合はおおよそ30%とされているため、1回の施術でVIO全体の30%程度しか効果が得られないという訳です。

VIOを100%カバーするには最低でも4回の施術が必要になります。4回目を終えたとしても、照射漏れや毛周期のズレによって、さらに追加しなければならないため、5回程度の施術回数がかかるのです。

成長期の毛にのみ有効なため

VIO医療脱毛で回数が必要な理由は「成長期の毛にのみ有効なため」もあります。成長期の毛は、医療脱毛で用いられるレーザーに反応する黒色のメラニン色素を多く含んでいるため、より高い効果が得やすくなるのです。

言い換えれば、成長期の毛はレーザーによってダメージを与えやすいと言えます。一方、退行期や休止期にある毛にはレーザーが反応しにくいため、効果はあまり見込めません。

脱毛は、一定のサイクルでやってくる成長期の毛に対してのみ有効であるため、回数や期間がかかることを覚えておきましょう。

VIO医療脱毛で自己処理が不要になる回数

VIO医療脱毛で「自己処理（日常的なシェービングや施術前に自分で剃毛すること）」が不要になる目安の回数は、5回目とされています。

5回目になると、新しい毛がほとんど生えてこないため、自己処理しなくてもよくなるでしょう。

VIO医療脱毛で薄くするだけに必要な回数

VIO医療脱毛で、毛を薄くするだけなら3回から5回を目安にしましょう。どの程度まで薄くするかは個人差がありますが、理論上は、3回目でVIOにある成長期の毛の約90%、5回目で約150%に対して効果的な照射が実現します。

VIO医療脱毛でツルツルになる回数

VIO医療脱毛でツルツルにしたい場合は、10回以上が目安です。多くの場合、8回目でツルツルになるとされていますが、毛周期のズレや産毛などを考慮すると、10回は必要になります。

VIO医療脱毛の回数によって変わる痛み

VIO医療脱毛では、回数を重ねるごとに痛みが減少していく傾向があります。この理由は、毛根が減ってくるためです。

メラニン色素がレーザーの光に反応した瞬間、ごく一瞬ながら250度程度の熱を発し、それが皮膚に伝わることで痛みとして認識します。

しかし、回数を重ねるごとにメラニン色素を含む成長期の毛量が減ってくるため、痛みの原因そのものが減り、痛くなくなってくる仕組みです。

VIO医療脱毛の場合、太く濃い毛が密集している状態の1回目が最も痛く、2回目、3回目と回数が増えるとともに痛みは和らいでいくと考えてよいでしょう。

この記事の監修医師

総院長、医学博士

葉山芳貴

経歴

平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許（医籍登録番号：453182）
保険医登録（保険医登録番号：阪医52752）