「バイアグラはお酒を飲む時に服用してもいいの?」や「バイアグラは飲酒すると効果ないって本当?」というような疑問を持ったことがある人は多いと思います。
バイアグラは世界初のED(勃起不全)治療薬として知られており、EDでお悩みの男性にとって非常に心強い存在ではないでしょうか。
一方で、バイアグラはお酒や食事との関係を正しく理解したうえで服用しないと、本来得られるはずの効果が得られなくなる可能性があるため注意が必要です。
そこでこの記事では「バイアグラとお酒」について、医師が初心者にもわかりやすく解説します。
この記事の目次
バイアグラの特徴
バイアグラとお酒の関係を理解するためには、バイアグラにどのような特徴があるのか知っておくことをおすすめします。
バイアグラの主な特徴は以下の通りです。
- 世界初のED治療薬
- 錠剤と口腔内崩壊フィルム製剤の2つがある
- 有効成分量は25mgと50mgの2種類
- 効果が得られるのに服用後30分から1時間かかる
- 1回の服用で4時間から5時間持続する
- 服用間隔は24時間以上に1回
- 空腹時に服用する
- お酒と相互作用はない
バイアグラには上記のような特徴があります。なかでも、バイアグラは「お酒と相互作用はない」ことが特徴的と言えるでしょう。
バイアグラの主成分であるシルデナフィルとお酒は、医学および化学的に相互作用が認められておらず、互いに悪影響を及ぼすとは考えられていないのが実情です。
ただし、多量のお酒を飲んだり、お酒が弱い人が飲酒したりする場合においては、酔いやすくなったり、本来得られるはずの勃起が得られなかったりする可能性は否定できません。
従って、バイアグラとお酒の関係については「適量であればお酒を飲んでも問題ない」という見解が一般的です。
バイアグラとお酒を併用するとどうなるか?
バイアグラとお酒を併用することは、原則として問題ないとされています。この理由は、先述したように、バイアグラの主成分シルデナフィルとアルコールには相互作用が認められないことが挙げられます。
例えば、性行為の数時間前に、バイアグラを少量のお酒と一緒に服用することは問題ありません。
対照的に、お酒を大量に飲んだ場合や、泥酔状態でバイアグラを服用すると、血管拡張作用の影響により、いつも以上に酔ってしまったり、性行為どころではなくなったりする可能性があります。
バイアグラを服用する際の飲酒は、適量であればリラックス効果も得られますが、飲みすぎは禁物と考えるようにしましょう。
バイアグラとお酒の関係で知っておきたいこと
バイアグラとお酒の関係で知っておきたいことについて、良い点と悪い点それぞれを解説します。
安定作用
バイアグラとお酒の関係で良い点として「安定作用」があります。具体的には、お酒を飲むことで精神的に安定または緩和状態になり、心身ともにリラックスした状態で性行為に挑めるようになります。
とくに、様々なストレスやプレッシャーが原因で起こる心因性EDでお悩みの男性にとっては良い点として作用するでしょう。
酔いやすくなる
バイアグラとお酒の関係として「酔いやすくなる」という悪い点もあることを忘れてはいけません。
バイアグラは一時的に血管を拡張させ、その状態を維持する作用があるため、お酒を飲むとアルコールが回りやすくなります。
この結果、いつもと同程度の飲酒であっても酔いやすくなるかもしれません。また、少量の飲酒にもかかわらず、いつもより酔ってしまうことも考えられます。
神経伝達機能の低下
バイアグラとお酒の関係における悪い点として「神経伝達機能の低下」があります。お酒を大量に飲んだ状態でバイアグラを服用した場合、十分な勃起が得られないかもしれません。
この理由は、脳神経から陰茎までの神経伝達がアルコールによって阻害されることがあるためです。
アルコールによって、性的な刺激に対して鈍感になってしまうと考えるとよいかもしれません。
低血圧
バイアグラとお酒の関係では「低血圧」も悪い点として覚えておきましょう。バイアグラとお酒により血圧が低下し、ふらついたり、めまいを引き起こしたりするかもしれません。
バイアグラは服用禁忌のひとつに「低血圧患者(最大血圧90mmHG未満、または最小血圧50mmHG未満)」があるため、低血圧体質の男性は注意が必要です。
低血圧の心配がある方は、必ず医師に相談し、バイアグラの適切な使用法や用量を確認したうえで処方してもらってください。
お酒がED治療薬に与える影響
バイアグラに限らず、ED治療薬とお酒には以下のような影響があることも合わせて覚えておきましょう。
勃起機能の低下
お酒は「勃起機能の低下」に影響する可能性があります。これは、バイアグラをはじめとするED治療薬全般に言えることで、アルコールによる神経伝達機能の低下が影響します。
大量のお酒を飲んだ状態では、性的興奮が十分に伝わらず、結果的に満足な勃起を得られなくなる可能性が高まります。
早漏
お酒は「早漏」を招く可能性があります。ED治療薬を服用したとしても、泥酔状態だと脳機能や神経伝達がうまく機能せず、人によっては早漏になるかもしれません。
遅漏
ED治療薬を服用しても、お酒により「遅漏」を引き起こすことも考えられます。早漏と同様、アルコールの影響により脳機能や神経伝達が働かず、射精まで時間を要したり、射精まで至らないかもしれません。
性欲減退
お酒はED治療薬を飲んだとしても「性欲減退」を招く可能性があります。とりわけ、日常的に飲酒している男性は肝機能が低下しやすく、結果的に男性ホルモンのテストステロンが減少することもあります。
これにより、ED治療薬を服用したとしても性欲が生じにくくなるのです。アルコール中毒者と健常者を比較すると、アルコール中毒者の方が約2倍の頻度でEDが認められています。
バイアグラの服用方法に関するポイント
お酒を飲むような機会にバイアグラを服用する場合、以下の服用方法を守りましょう。
お酒は控えめにすること
バイアグラを服用する際は、お酒は控えめにしてください。厚生労働省が推奨する「ある適度な飲酒」を参考にすると1日20グラムですから、ビール中びん1本、清酒1合ほどになります。
脂質が多い料理を控えめにすること
バイアグラを服用する際は、脂質が多い料理を控えめにしましょう。脂が腸壁に膜を作り、バイアグラの成分が十分に吸収されにくくなってしまいます。
食後十分に時間をあけて服用すること
バイアグラは食後十分に時間をあけて服用してください。上記の理由と同様で、食後すぐだと脂による影響を受けて腸で吸収されにくくなります。また、食前の服用を推奨する記事も散見されますが、バイアグラの効果が持続している時間は4〜5時間ほどですので、食後すぐに性行為を行うのでなければ、食前の服用は推奨できません。
24時間に1錠を守ること
バイアグラは24時間に1錠の頻度で服用してください。性行為毎や、効果が感じられないからといって追加で服用することはやめましょう。
効果が続く時間を知っておくこと
バイアグラは服用後30分から1時間で効果が出始め、4時間から5時間持続します。効果が持続している間では、性的刺激を受けた際に勃起しやすくなります。
まとめ
バイアグラは適量のお酒であれば、一緒に飲んだとしても問題ありません。
一方で、多量のアルコール摂取による影響下では、いつもより酔いやすくなったり、勃起機能の低下が生じたりする可能性があります。
バイアグラを服用する際は、できるだけお酒を控えて、空腹状態で飲むように心がけてください。
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この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)