もしかして自分が早漏かもしれないと感じている男性のなかには「早漏をチェックする方法が知りたい」や「早漏かどうかをセルフチェックしたい」と考えている人は多いと思います。
実は、日本国内には早漏に関する確定的な医療定義は存在しません。しかし、早漏の男性に共通するいくつかの事項に対し、どれくらい当てはまるかをチェックして早漏を診断する基準があり、医療の現場でもこれを活用することは珍しくありません。
そこでこの記事では、早漏かどうかをチェックする2つのセルフチェック法や、早漏の原因、そして早漏を改善するためのおすすめの方法などについて、早漏治療の経験が豊富な医師がわかりやすく解説します。
この記事の目次
早漏セルフチェック❶
早漏かどうかをチェックする方法のひとつ目を紹介します。この方法は、10の設問に対し「はい/いいえ」で回答し「はい」の合計数によって判断するものです。
以下10問に対して「はい」が、いくつあったかを数えながら試してみましょう。
- 早漏セルフチェック❶
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- 10回未満のピストン運動で射精してしまいますか?
- セックスの回数は累計で30回未満ですか?
- 性行為で1分以内に射精しますか?
- マスターベーションで5分以内に射精しますか?
- 射精のタイミングをコントロールできないと感じますか?
- 射精が早いことに不満を感じますか?
- 性的な刺激に対して、すぐに勃起しますか?
- セックスに自信がないと感じますか?
- パートナーから「(射精までが)早い」と言われたことがありますか?
「はい」の数を以下の基準に当てはめ、早漏かどうかや、早漏の程度などを診断します。
- 0から2:正常
- 3から5:軽度の早漏
- 6から8:早漏
- 9から10:重度の早漏およびEDの疑い
早漏セルフチェック❷
早漏をチェックする方法2つ目は、5つの質問に対し、それぞれ5段階の回答選択肢の中から当てはまる回答を選ぶものです。
各回答選択肢にはスコアが設けられており、5問回答完了した時点でのスコア合算値によって、早漏の程度を診断します。
この方法は、海外で広く用いられているPEDT(Premature Ejaculation Diagnostic Tool)と呼ばれるものを日本語にしたものです。
- 腟内挿入中、射精を遅らせるのはどれ位困難ですか?
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- まったく困難でない:0点
- やや難しい:1点
- 難しい:2点
- とても難しい:3点
- ほぼ困難:4点
- 腟内挿入中、あなたが望む前に射精してしまう割合はどの程度ですか?
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- まったくない:0点
- 4回に1回程度:1点
- 半分程度:2点
- 4回に3回程度:3点
- ほとんど毎回:4点
- 腟内挿入中、弱い刺激だけで射精してしまう割合はどの程度ですか?
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- まったくない:0点
- 4回に1回程度:1点
- 半分程度:2点
- 4回に3回程度:3点
- ほとんど毎回:4点
- 望んでいるタイミングの前に射精してしまうことに、ストレスを感じていますか?
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- まったく感じない:0点
- 少し感じる:1点
- 感じる:2点
- とても感じる:3点
- とても強く感じる:4点
- あなたが早漏なことで、パートナーが性的に満足していない可能性について、どの程度心配していますか?
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- まったく感じない:0点
- 少し感じる:1点
- 感じる:2点
- とても感じる:3点
- とても強く感じる:4点
上記5問に対する回答スコアの合算値を、以下の基準に当てはめることで、早漏の程度が把握できます。
- 8点以下:正常
- 9-10点:軽度の早漏
- 11-15点:早漏
- 16点以上:重度の早漏およびEDの疑い
セルフチェック1および2において、早漏に該当する結果になったとしても、あなたが早漏であると断定することはできません。
あくまでもこれらのチェック法は、早漏の傾向があるかどうかを知るひとつの目安として解釈しましょう。
早漏の種類
早漏をチェックするにあたり、早漏には原因が異なる以下4つの種類があることも合わせて知っておいてください。
- 過敏性早漏
- 包茎性早漏
- 衰弱性早漏
- 心因性早漏
上記それぞれについて解説します。
過敏性早漏
「過敏性早漏」とは、亀頭の粘膜が性的な刺激に対して過敏に反応する結果、すぐに射精してしまう症状のことです。
セックスの際、性的刺激が脳に伝わる前に、脊髄の射精中枢が反応することで起こります。性的な経験が乏しい若年層に多く見られる症状として知られています。
包茎性早漏
「包茎性早漏」とは、亀頭が包皮に覆われていることが原因で、性的刺激に弱くなり、わずかな刺激で射精してしまう症状です。
包茎の男性に多く見られる症状で、包茎を治療しない限り改善しにくい症状と言えるでしょう。
衰弱性早漏
「衰弱性早漏」とは、加齢に伴う筋力の低下や、男性ホルモンの分泌量が減ることなどによって起きる症状です。
40代や50代の男性に多く見られ、射精をコントロールするためのPC筋(骨盤低筋)とBC筋(球海綿体筋)の筋力が低下することが主な原因とされています。
心因性早漏
「心因性早漏」とは、セックスに対する不安や過去の失敗経験といった心理的なストレスが原因による症状で、幅広い年齢層で見られることが特徴です。
本来であれば、副交感神経が優位な状態(リラックスした状態)であるべきところ、交感神経が優位な状態(緊張状態)になることで起こります。
他の早漏の種類は、身体的な要因で起こりやすいのに対し、心因性早漏は精神的な要因が大きく影響するため、原因の特定や治療が難しい種類と言われています。
早漏を改善するためのおすすめの方法
早漏かどうかをチェックするのと合わせて、早漏を改善するための方法にはどのようなものがあるのかを知っておきましょう。
射精コントロール
早漏を改善するためのおすすめの方法が「射精コントロール」です。具体的には、マスターベーションで射精しそうになったら手を止め、しばらく時間をおいてから、再び刺激を加えるといった行為を、射精までに2~3回繰り返します。
厚手のコンドーム
「厚手のコンドーム」を使用するのも、早漏改善におすすめの方法です。挿入時、性的刺激に耐えられず、射精をコントロールできない場合は、亀頭への刺激が伝わりにくくなる0.1ミリ厚のコンドームを使用してみましょう。
内服薬(プリリジー)
早漏を改善する方法として、世界初の早漏改善薬である「内服薬(プリリジー)」を試すこともおすすめです。
服用することで神経の興奮を抑え、射精までの時間が3倍から4倍に延びるとされています。また、2,000円未満で始められるコストパフォーマンスの高さも特徴です。
内服薬(プリリジー)は医師による処方が必要な医薬品です。インターネット上の個人輸入は偽物や粗悪品が多く、健康被害が懸念されますので利用しないでください。
薬剤注入法
亀頭にヒアルロン酸を注入する「薬剤注入法」も早漏改善におすすめの方法です。薬剤注入法を受けた男性のなかでは、射精までの時間が延びたとする声も多く、ヒアルロン酸による亀頭増大効果でパートナーの性的快感が向上すると同時に、早漏が改善するふたつの効果が見込めます。
早漏の傾向がある男性には、亀頭への刺激が過剰になりにくい、国内認可品の柔らかいヒアルロン酸をおすすめします。
手軽な手術
早漏の抜本的な解消を目指すなら「手軽な手術」もおすすめです。射精につながる刺激を増加させてしまう、余分な包皮を切除する包皮環状切除法や、刺激が加わりやすい包皮小帯部を切除する包皮小帯切除法、そして亀頭冠の真珠様丘疹を除去する亀頭冠焼灼法などの選択肢があります。
いずれも、20~30分程度で完了し、通院および入院が不要なとても手軽な手術です。
まとめ
早漏をチェックする方法は2つあります。
もし、自分が早漏かもしれないと思っている場合は、まずはセルフチェックしてみましょう。
早漏は自分で改善するよりも、内服薬や手軽な手術などによって改善する方が効果的なので、まずは男性専用クリニックで医師に相談することをおすすめします。
MSクリニックでは、早漏治療・包茎手術・長茎術・亀頭増大術などから、AGA薄毛治療など、男性美容まで男性のお悩みを全て解消するメンズクリニックです。
早漏治療は処方薬による内服治療と薬剤の注入による外科治療、全5種類の治療法をご用意しております。
症例豊富な医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご相談、ご来院ください。
この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)