「早漏とされる時間はどれくらい?」や「何分で射精すると早漏なの?」と疑問を持つ男性は多いのではないでしょうか。
早漏は多くの男性にとって深刻な悩みであり、なかなか他人に相談しづらいことでもあります。
また、早漏の場合、セックスに自信を持てなくなり、ED(勃起不全)になる可能性もあるため、早漏を自覚することは大切です。
ここでは、早漏の時間をはじめ、早漏の主な原因や治療法について、医師がわかりやすく解説します。
この記事の目次
早漏の定義
早漏の時間を理解するにあたり、早漏の定義についても知っておきましょう。国際性機能学会(ISSM)が定める早漏の定義は以下の通りです。
- いつも挿入前、挿入時、挿入後において1分以内に射精する
- 膣内射精のタイミングを制御できない、もしくはほとんどできない
- セックスで射精が早いことに悩んだり、苦痛を感じたり、セックスが負担に思える
ISSMが定める早漏の定義については、賛否両論あります。この定義に沿うと「射精まで1分以上でも、セックスが負担に思える場合」早漏に該当してしまうためです。
つまり、射精まで10分以上挿入が続いたとしても、本人が早いと思い込み、セックスを負担に感じると早漏の対象になってしまいます。
この他にも「パートナーが満足するか否か」といった基準で早漏かどうかを判断するケースもあり、早漏を定義することはなかなか難しいというのが実情です。
事実、日本国内では早漏に関する確定的な医療定義は存在しません。このような事情から、早漏の診断については「射精を一定時間制御できるかどうか」や「パートナーを満足させられる挿入時間かどうか」といったことが指標にされています。
早漏とみなされる時間
早漏とみなされる時間については、ISSMの定義では「1分以内」とされています。この他の判断基準として「女性が希望する平均挿入時間」が用いられることもあります。
2017年、TENGAヘルスケアが実施した調査では「9.7分」という結果だったことから、9.7分以下だと女性から早漏と思われてしまうかもしれません。
また、早漏の定義と目標挿入時間(日本泌尿器科学会総会、2005年)においては、膣内挿入希望時間の中央値は「15分」とあります。
「女性が希望する平均挿入時間」については、様々なアンケート結果が存在し、アンケートごとに時間が変わるため、早漏の時間を判断するのに使うのは現実的とは言えません。
早漏の時間については、明確な定義が存在していないことや、男性本人、そしてパートナーの満足度によっても変動するため、時間は気にし過ぎない方がいいでしょう。
早漏の原因
早漏の時間と合わせて、早漏の原因についても理解しておくことが大切です。早漏の原因は主に以下の通りです。
- 過敏性早漏
- 包茎性早漏
- 衰弱性早漏
- 心因性早漏
それぞれの原因について解説します。
過敏性早漏
過敏性早漏とは、亀頭の粘膜が性的な刺激に対して過敏に反応することで起こる早漏です。主に、若年層や包茎の男性に多く見られる症状とされています。
過敏性早漏の原因として、誤ったマスターベーションも該当します。例えば、意図的に射精までの時間を短くする「時短オナニー」を続けていると、過敏性早漏になるかもしれません。
包茎性早漏
包茎性早漏とは、包茎が原因で早漏になるパターンです。包茎の場合、亀頭を包皮が覆っていることで、亀頭の耐刺激性が弱くなるため、短時間で射精しやすくなります。
過敏性早漏と似ていますが、過敏性早漏は成長に伴い亀頭が刺激に強くなってきたり、性的経験が増えてきたりすることで徐々に改善されることもある一方、包茎性早漏は包茎を治療しない限り改善されにくいといった違いがあります。
衰弱性早漏
衰弱性早漏とは、加齢により勃起や射精を制御するためのPC筋(骨盤低筋)や、BC筋(球海綿体筋)が衰えることで起こる早漏です。
年配者に限らず、運動不足によっても起きる可能性があります。
心因性早漏
心因性早漏とは、心理的なストレスやプレッシャーなどが原因となり、射精をコントロールできず、短時間で射精してしまう症状です。
セックスに対する不安や失敗体験をはじめ、早漏であることを気にし過ぎるあまり、早漏が改善されないこともあります。
早漏が原因で生じる問題
早漏が原因で生じる問題について解説します。
セックスの満足度が低下する可能性がある
早漏の場合「セックスの満足度が低下する可能性がある」ことが言えます。この問題は、男性だけでなく女性側でも起きる可能性があり、セックスが短時間で終わってしまうとお互いに満足感が得られないかもしれません。
男性としての自信低下を招く可能性がある
早漏の場合「男性としての自信低下を招く可能性がある」ことも忘れてはいけません。性行為ですぐに射精してしまう自分を情けなく思ったり、パートナーから早漏を指摘されたりすることで、男性としての自尊心が傷つくことも考えられます。
ED(勃起不全)の発症
早漏の場合「ED(勃起不全)の発症」を招く恐れがあります。具体的には「心因性ED」が該当し、性行為における心理的な重圧やトラウマなどが原因となり、勃起しない、または射精まで勃起が持続しない症状に陥るかもしれません。
早漏の時間を改善するための解決策
早漏の時間を改善するための解決策には以下の方法があります。
- 射精をコントロールする
- 厚手のコンドームを使う
- 軟膏やスプレーを使う
- 早漏改善治療
- 内服薬(プリリジー)
それぞれの解決策について解説します。
射精コントロール
早漏の時間を改善するための方法として「射精コントロール」を試してみるのもよいでしょう。
マスターベーションで射精しそうになった時点で手を止め、落ち着いてから再び刺激を与えることを2、3回繰り返します。
厚手のコンドームを使用する
早漏の時間を改善する方法として「厚手のコンドームを使用する」ことも検討してみましょう。
厚手のコンドームであれば刺激が抑えられ、射精までの時間を伸ばせるかもしれません。具体的には「0.1ミリ」を目安にしてみてください。
軟膏やスプレーを使用する
早漏の時間を改善するためには「軟膏やスプレーを使用する」ことも有効です。局所麻酔作用があるリドカイン含有の軟膏やスプレーであれば、一時的ながら刺激に対する感覚を鈍らせることが可能です。
早漏改善治療
早漏の時間を改善する方法として「早漏改善治療」がおすすめです。具体的には「薬剤注入法(ヒアルロン酸注入法)」や、性行為で強い刺激を受けやすい包皮小帯部(裏スジ)を切除する「包皮小帯切除法」、さらには余剰な包皮を切除する「包皮環状切除法」などがあります。
また、包茎手術を受けることで早漏が改善されることも期待できるため、早漏だけでなく包茎にもお悩みの男性は包茎手術をおすすめします。
内服薬(プリリジー)
早漏の時間を改善するには「内服薬(プリリジー)」も有効です。プリリジーは世界初の早漏改善内服薬のことで、性行為の30分から1時間前に服用することで、射精までの時間を3~4倍に延ばせます。
プリリジーは医師による処方が必要ですが、手軽にはじめられる早漏改善法で、より安価なジェネリック薬もあるため、早漏の時間を改善したいすべての男性におすすめです。
まとめ
早漏の時間については明確に示せないことが分かったと思います。
ご自分が早漏に該当するかどうかや、早漏の改善に取り組みたいと思っている男性は、まずは医師に相談することから始めましょう。
MSクリニックではED治療薬としてバイアグラをはじめ、レビトラ、シアリス、早漏改善薬プリリジーを院内処方しております。
全て信頼のメーカー正規品です。人気の国産ジェネリック医薬品もご用意しております。
専門医が丁寧に問診・診察・説明を行い、来院から10分程度でその場でお渡しいたします。
症例豊富な医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)