短小包茎という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。しかし、短小包茎の基準や治療法があるということまで知っている人は少ないかもしれません。
短小包茎に悩む男性は多く、男性としての自信を持てなかったり、恥ずかしい思いをしたくない故に、誤ったペニス増大法を実践してしまったりしているケースもあるようです。
そこで、この記事では短小包茎について、具体的な定義をはじめ、治療法、原因、そして短小包茎に関するよくある質問などについて、医師が初心者にもわかりやすく解説します。
この記事の目次
短小包茎とは
短小包茎とは、陰茎の長さが短いため包皮が余ってしまい、包茎の状態になっていることです。
包茎の種類は真性包茎、仮性包茎、そしてカントン包茎の3つに分けられますが、短小包茎の場合は「ペニスが短いこと」が原因の包茎のため、特定の包茎の種類を指している訳ではありません。
短小包茎は必ずしも治療が必要ではありませんが、性行為に支障が及ぶ場合や、衛生的な問題、さらには排尿障害につながる可能性があることから、医師による適切な診断と治療を受けることが望ましいとされています。
また、短小包茎は治療の必要がないと思い込むあまり、放置したまま炎症を引き起こしたり、人知れずコンプレックスとして抱え込んでしまったりしてED(勃起不全)になることもあるため、軽視していると思わぬ不利益を招く恐れがあります。
従って、短小包茎の疑いがある場合は、まずは医師に相談してみることが大切と言えます。
短小包茎の定義
短小包茎の定義として一般的に用いられる基準は「勃起時の陰茎長が9.3センチ以下」とされています。
実は、短小包茎に関する医学的な定義はありません。しかし、アメリカの医学雑誌であるThe Journal of Pediatric Health Careでは勃起時の陰茎長が9.3センチ以下は、俗に言う短小と評価していることから、目安として9.3センチが用いられています。
ちなみに、株式会社TENGAが2012年に公開した調査結果として、日本人のペニスサイズ(勃起時)の平均は約13.56センチとされていることから、こちらもひとつの目安として使用されることもあります。
ただし、上記の目安以下のサイズだからと言って「自分は短小だ」と思い込む必要はなく、あくまでも基準値として用いられているだけと考えるようにしましょう。
実際に「短小包茎」に該当するかどうかは、サイズ以外にも心理的な悩みや症状などを考慮する必要があるため、医師の判断を仰いでください。
原因
短小包茎の原因としては「成長段階の男性ホルモン不足」が挙げられます。とりわけ、ペニスが成長する幼少期における男性ホルモンの分泌が少ないことで、陰茎が十分に成長せずに短小となり、包皮が余ることで包茎になります。
また、別の原因として「靭帯の張力が強いこと」も考えられます。陰茎の根元部分と恥骨をつないでいる靭帯の張力が強いと、陰茎が体内に引っ張られるような状態になることから、陰茎の露出部分が短くなり、結果的に短小包茎になるのです。
「肥満」の場合も同様に、陰茎が皮下脂肪に埋まってしまい、陰茎の露出部分が少なくなって短小包茎を招く可能性があります。
短小包茎のデメリット
短小包茎には以下のようなデメリットがあります。
- 男性としての自信低下
- 不衛生になりやすい
- 性的快感の低下
上記についてそれぞれ解説します。
男性としての自信低下
短小包茎は「男性としての自信低下」を招くデメリットがあります。短小包茎であることをコンプレックスに感じてしまい、パートナーとの性行為に自信が持てなくなったり、交際や結婚に躊躇してしまうかもしれません。
不衛生になりやすい
短小包茎は「不衛生になりやすい」デメリットがあります。包茎の場合、亀頭が包皮によって包まれた状態になるため、不衛生になりやすく、細菌が繁殖しやすくなります。
この結果、痛みやかゆみ、赤みといった炎症、さらには悪臭を生じることもあります。
性的快感の低下
短小包茎は「性的快感の低下」を招く点もデメリットと言えます。陰茎が短いことで性行為が正常に達成できなかったり、心理的な重圧がかかってパートナーを満足させられないことも考えられます。
性交においては、両者にとって性的快感の低下を招く可能性があります。
短小包茎の治療法
短小包茎の治療法には以下のような治療法があります。
包茎手術
短小包茎の治療法として「包茎手術」があります。真性包茎はもちろんですが、仮性包茎であっても、包茎手術による包皮の長さの調整も重要です。
長茎手術
短小包茎の治療法として「長茎手術」があります。この手術はペニス付け根を3センチ程度切開して行う「切る」術式と、切開する事なく、体内に埋もれている陰茎を引き出す「切らない」術式があり、いずれの術式でも、通常時のペニスサイズが2センチから最大で8センチほど長くなった事例も報告されています。
亀頭増大注射
短小包茎の治療法として「亀頭増大注射」も挙げられます。亀頭増大注射は、亀頭に薬剤を注入することで亀頭のサイズアップを図ります。
先述した「長茎手術」と組み合わせることで、より大きな治療効果を見込めます。
短小包茎を改善する長茎手術のチェックポイント
短小包茎の治療として最もおすすめなのが「長茎手術」ですが、治療を受ける際には以下のポイントをチェックしてみてください。
無料カウンセリングの有無
短小包茎をクリニックで治療するにあたり、あなたの悩みや症状について無料で相談してくれるかどうかを確認しましょう。
事前確認の有無
短小包茎の治療を受ける前に、どれくらいペニスサイズが大きく(長く)なるのかや、仕上がりの状態を示してくれるかどうかを確認しましょう。
実際に治療しているか
短小包茎の治療をうたっていながら、実際には治療を提供していないクリニックもあります。無料カウンセリングの際に、短小包茎の治療法や治療実績を提示してもらいましょう。
症例経験
短小包茎の治療において最重要とも言えるのが「症例経験」です。そのクリニックにおける短小包茎の治療実績や、担当医の症例経験などを確認しましょう。
短小包茎に関するよくある質問と回答
短小包茎に関するよくある質問に回答します。
長茎手術は何センチくらい伸びるのですか?
一般的には2センチから8センチとされています。ただし、実際に診察してみる必要がありますので、より具体的な数値を知るためにはクリニックを受診してください。
高齢ですが手術を受けた方がいいですか?
年齢に関係なく治療をおすすめします。短小包茎を放置しておくと炎症やEDなどを招く恐れがあり、とくに高齢の場合は予想外の合併症の併発も否定できません。
短小包茎にはペニス増大サプリメントは効果ありますか?
いいえ、ありません。理由は、ペニス増大サプリは血流を促す作用こそあるものの、ペニスサイズを大きくする作用はないためです。
ペニス増大器具は効果ありますか?
いいえ、ありません。理由としては、ペニスサイズは遺伝や成長段階の男性ホルモンの量によって決まるためです。
亀頭増大術や陰茎増大術を受けた方がいいですか?
はい、短小包茎でお悩みの方は亀頭増大術や陰茎増大術もおすすめします。ただし、まずは陰茎を長くするための「長茎手術」を検討しましょう。
まとめ
短小包茎は炎症をはじめ、ED(勃起不全)やコンプレックスにつながるため、一度クリニックを受診することをおすすめします。
短小包茎には長茎術や亀頭増大術といったリスクがない治療法が確立されていますので、まずは治療実績が豊富な男性専用クリニックで無料カウンセリングを受けてみてください。
MSクリニックは、長茎術・亀頭増大術・ED治療など男性のお悩みを全て解消するメンズクリニックです。
症例豊富な医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご相談、ご来院ください。
この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)