【医師監修】「冬は性欲が減退する」って本当?医師が解説|男性特有のお悩みを解決 - ペニラボ

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「冬は性欲が減退しやすい」という話を聞いたことはありますか?この記事をお読みの男性の中には、毎年冬になるとなんとなく性欲が減ってしまう、という人がいるかもしれません。

冬に性欲が減退してしまうというのは本当なのでしょうか?この記事では、「冬の性欲減退」について、その原因や対策法に至るまで、医学的な根拠に基づいて分かりやすく解説します。

冬に性欲は減退するのか

実際のところ、男性の性欲は冬の間に減退すると考えられています。性欲が減退する時期の目安としては、毎年11月頃から4月頃とされています。

冬の間に男性の性欲が減退する原因としては、以下に挙げる3つが挙げられます。

  • 男性ホルモンの分泌量低下
  • 季節性感情障害(SAD)
  • 日光浴の機会が減る

それぞれについて解説します。

男性ホルモンの分泌量低下

一つ目は、「男性ホルモンの分泌量低下」です。冬における男性ホルモン分泌の低下については、トルコのKafkas Universityが2016年に発表した研究結果が非常に興味深いものとなっていますので紹介します。

本研究では、男性の性的思考や射精の頻度、さらには男性ホルモンであるテストステロンのレベルにおいて、冬と夏の間には有意な差があったとしています。いずれの季節においても、テストステロンレベルは正常範囲内ではあるものの、寒い季節は暑い季節に比べてテストステロンレベルが低いことがわかりました。

テストステロンは、骨や筋肉、血液の造成および維持に欠かせないホルモンであることに加え、勃起をはじめとする男性機能にも影響します。

このように、冬は夏と比べてテストステロンの分泌量が低くなることから、夏よりも性欲が低下してしまう可能性が高いと考えられているのです。

季節性感情障害(SAD)

冬に性欲が低下する要因として、「季節性感情障害(SAD:Seasonal affective disorder)」も重要であると考えられています。

季節性感情障害とは、うつ病の一種です。秋から冬にかけて抑うつ状態となるものの、春から夏にかけては抑うつ状態が改善するという疾患で、人によっては毎年のように繰り返すケースもあるため、「反復性冬季うつ病」と呼ばれることもあります。

季節性感情障害の症状としては、気分の落ち込みや無気力、苛立ち、そして性欲減退といったものに加えて、一般的なうつ病とは対照的な症状として、長時間睡眠や食欲の増加、体重の増加などが挙げられます。

イギリスのRoyal College of Psychiatrists(*)によると、季節性感情障害の患者数は男性よりも女性の方が多く、3倍ほどの差があるとしていますが、診断は下っていないものの、実際には季節性感情障害の状態にある方が一定数いらっしゃることからは、冬の性欲減退の一因として考慮すべき疾患と言えるでしょう。

日光浴の機会が減る

冬に男性の性欲が減退する原因として、「日光浴の機会が減る」ことが挙げられます。これは、「ビタミンD不足」と言い換えることが可能です。

2011年に発表された研究結果(*)では、ビタミンDがテストステロンレベルを上昇させる可能性があると示唆されています。

ビタミンDは、魚介類(さんま、かれい、鮭)など、ビタミンDを多く含む食品の摂取によって補充することもできますが、太陽光を浴びることによって体内で産生されますので、日常生活の中で補充することも可能です。一方で、外にあまり出なかったり、日差しの悪い日が続くと体内での産生が低下し、不足しやすくなってしまいます。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」(*)によると、1日に必要なビタミンDの目安量は8.5µgです。

通常の食事(食品)では約5.5µgのビタミンDを摂取できますので、残りを日光浴によって得ることになりますが、冬季は日照時間が少なく、夏季と比較するとビタミンDが不足しやすいのです。

ビタミンDが不足するとテストステロンレベルが上昇しにくくなりますので、性欲減退につながってしまいます。

(*)出典
厚生労働省,2020,日本人の食事摂取基準(2020年版)「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書,P.182

冬に性欲減退しないための対策

冬に性欲減退しないための対策

冬に性欲が減退してしまうことを避けるためには、以下のような対策を心がけてください。これらはテストステロンの分泌を促し、性欲をアップするのに有効です。

  • 適度な運動
  • 食生活の見直し
  • 日光浴

上記について解説します。

適度な運動

冬季の性欲減退を予防するには「適度な運動」を習慣化しましょう。具体的には、週に2.5時間のランニングや、筋力トレーニングなどがおすすめです。

これらの運動は、テストステロンレベルの上昇に加え、勃起不全の改善においても有効(*)であるとされています。

食生活の見直し

「食生活の見直し」にも取り組むとよいでしょう。具体的には、動脈硬化の原因となる高塩分・高脂質な食品(カップ麵やファストフード等)や、アルコールの取り過ぎは避けるようにしましょう。

動脈硬化が起きると血流が悪くなりますので、結果として勃起力や持続力の低下に繋がってしまいます。一方で、大豆や肉類、卵といったタンパク質を多く含む食品や、アボカドやニンニク、玉ねぎなどの野菜・果物は、テストステロンの分泌を促進する効果があるといわれていますので、積極的に摂取すると良いでしょう。

日光浴

冬の性欲減退を防ぐには、「日光浴」もおすすめです。先述した通り、テストステロンレベルの上昇に関与するビタミンDは、太陽光を浴びることで産生されます。

国立環境研究所(*)は、ビタミンDを得るための日光浴時間の目安は、12月の正午だと、1日あたり那覇で8分、つくば市で22分、そして札幌市では76分と紹介しています。

性欲減退で悩む男性におすすめの治療法

性欲減退に対する治療法としては以下のような方法があります。勃起力や性欲の低下を感じる人は、生活習慣の改善に加えて、以下の治療法についても検討するとよいでしょう。

  • 男性ホルモン補充療法
  • 漢方薬
  • ED治療薬

それぞれの治療法について解説します。

男性ホルモン補充療法

男性更年期障害の一症状としての性欲減退の改善には、「男性ホルモン補充療法」がおすすめです。この治療法は、不足している男性ホルモンを、内服薬や外用薬の使用によって補う方法で、男性更年期障害に対する代表的な治療法と言えます。

男性ホルモン補充療法では、まずはじめに血液検査を実施し、(遊離型)テストステロンの血中濃度を測定します。目安として、遊離型テストステロンの血中濃度が「8.5pg/mL未満」であれば、男性ホルモンが不足しているとの診断となり、治療の適応となります。

漢方薬

「漢方薬」の内服も、性欲減退を改善する方法のひとつとなります。八味地黄丸(はちみじおうがん)や、精神不調の改善に有用とされる柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)などの内服が推奨されています。

ED治療薬

性欲減退に伴う勃起不全(ED)の改善には、「ED治療薬」もおすすめです。性欲の減退を感じる状況下ではテストステロンが低下していることが多く、勃起力の低下や、勃起の持続力の低下を併発している場合もありますので、こういった症状の改善には非常に有効な治療となります。ただし、ED治療薬自体に性欲を増進する作用があるわけではありませんので、注意が必要です。

 

まとめ

男性の性欲は、冬に低下することが多いと言われています。
その原因は太陽光を浴びる機会の減少や季節性感情障害などが考えられ、いずれもテストステロン分泌の減少が関係しています。

冬の間に性欲減退や勃起力の低下を感じる場合は、生活習慣の改善に加え、男性ホルモン補充療法やED治療薬など、それぞれに適した治療に取り組むことをおすすめします。

MSクリニックでは、ED治療・包茎手術・早漏治療・長茎術・亀頭増大術など男性のさまざまなお悩みに向き合うメンズクリニックです。
医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご相談ください。

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この記事の監修医師

葉山芳貴
総院長、医学博士

葉山芳貴

経歴

平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任

資格

医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)

鳥羽洋輔
新宿院 院長

鳥羽洋輔

経歴

平成31年 札幌医科大学医学部医学科 卒業
令和3年 美容皮膚科クリニック 勤務
令和4年 MSクリニック 勤務

資格

美容外科医
医師免許(医籍登録番号:559547)

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