「40代でEDになる原因は?」や「EDは40代でも発症するの?」といった疑問を持つ男性は多いと思います。
一般的に、EDは50代や60代になると発症しやすいと言われていますが、様々なことが原因で40代でも発症する可能性は十分にあるため、あらかじめEDに関する知識を持っておくことで対策を講じることが可能です。
そこでこの記事では「40代でEDになる原因」をはじめ、どのような影響が生じるのかや、ED予防や治療法といったことについて医師がわかりやすく解説します。
この記事の目次
EDの種類
40代でEDを発症する原因を理解するにあたり、EDの種類を把握することが大切です。EDは以下4つの種類に分類されています。
- 器質性ED
- 心因性ED
- 混合性ED
- 薬剤性ED
上記4種類についてそれぞれ解説します。
器質性ED
EDの種類ひとつ目が「器質性ED」です。器質性EDとは、身体機能に何らかの機能不全や障害があり、勃起が阻害されるタイプのEDです。
例えば、加齢による糖尿病や高血圧により、血管が硬くなってしまう動脈硬化や、脳から陰茎までの神経伝達がうまく機能しない神経障害、さらにはテストステロンの分泌が低下するといったことが該当します。
40代になると、身体の老化が少しずつ始まるため、器質性EDが原因であることも十分に考えられます。
心因性ED
EDの種類には「心因性ED」も挙げられます。心因性EDとは、精神的なストレスや、心理的な重圧といったことが原因で起こるEDのことです。
具体的には、仕事の重圧や人間関係のストレス、夫婦関係、さらには将来的な不安といった様々な要因が含まれます。
40代は職場や家庭内での責任が重くのしかかる機会が増えがちで、知らぬ間にストレスを溜め込んで、結果的にEDを発症するケースもあります。
他にも、過去に性交渉がうまくいかなかったことがトラウマになり、EDを繰り返す場合も心因性EDを疑う必要があるでしょう。
混合性ED
EDの種類に「混合性ED」もあります。混合性EDとは、器質性EDと心因性EDが混在するパターンです。
40代で始まる身体的な衰えに加えて、ストレスなどが生じると発症しやすくなります。混合性EDは、原因が特定しにくいため、体の衰えなのか、それとも精神的なストレスなのか判断しにくく、自分自身では対策がとりづらいかもしれません。
薬剤性ED
EDの種類には「薬剤性ED」もあることを忘れてはいけません。薬剤性EDは、服用している薬の影響により、EDになるケースです。
例えば、睡眠剤や抗うつ薬、精神安定剤といった薬の常用が該当します。40代で生じやすい心身の変化に対し薬を服用する場合は、あらかじめ知っておきたいEDの種類と言えるでしょう。
40代のED発症率
2016年、昭和大学藤が丘病院が公表したデータによると、40代のED発症率はおおよそ15%とあります。
また、同じ公表資料において、日本国内では1,300万人が中等度型EDまたは重度のEDと推定していることから、40代の男性195万人がEDの傾向があると示唆されています。
このことから、40代であってもEDを発症する可能性は十分にあり得るということが言えます。
40代でEDを発症すると生じる影響
EDを40代で発症するとどのような影響が生じるのか解説します。
性行為に消極的になる
40代でEDを発症すると「性行為に消極的になる」という影響が生じる可能性があります。パートナーとの性交渉において勃起しなかったり、射精に至らず中折れしてしまったりと、性行為に対する不安を抱えてしまうことで、性行為に消極的になるかもしれません。
悪循環によるEDの継続
EDを40代で発症すると「悪循環によるEDの継続」という影響も考えられます。満足なセックスに至らなかったことが、次のセックスに対する重圧になるかもしれません。
仕事や家庭に関連するストレスやプレッシャーが多くなりがちな40代だからこそ、悪循環に陥りやすいでしょう。
パートナーとの関係悪化
40代でEDを発症すると「パートナーとの関係悪化」を招くかもしれません。仮に、パートナーが「40代でもまだまだセックスしたい」と考えていると、パートナーとの間に温度差ができてしまいます。
EDは、パートナーとの間で良好な関係を維持することが難しくなる可能性も含んでいるため、気をつけたいポイントです。
40代でEDを発症する主な原因
40代でEDを発症する主な原因として以下のようなことが挙げられます。
- 肥満やメタボといった生活習慣病
- 男性ホルモンの低下
- ストレス
肥満やメタボといった生活習慣病
EDを40代で発症する原因のひとつが「肥満やメタボといった生活習慣病」です。肥満やメタボに該当する男性は、そうでない人と比べてED発症率が高いとされています。
過度な食事や飲酒、そして運動不足などによって、40代の若さであってもEDになる可能性は十分にあります。
男性ホルモンの低下
40代でEDを発症する原因には「男性ホルモンの低下」もあります。具体的には、男性ホルモンの「テストステロンの分泌が減少する」ことで、EDを招くと考えられています。
先述した、生活習慣病に該当する糖尿病や動脈硬化などの症状が遠因となり、テストステロンが分泌されづらくなり、結果としてEDになるかもしれません。
ストレス
EDを40代で発症する原因として「ストレス」も忘れてはいけません。社会的な立場や責任が伴いやすい40代は、多くのストレスを抱えてしまいます。
その結果、性的興奮を受けても、無意識に「それどころではない」というような気持ちに陥ってしまい、EDになるかもしれません。
40代におすすめのED対策
40代でEDになる原因が理解できたところで、EDを発症しないためにできる対策についても合わせて知っておきましょう。
生活習慣の見直し
40代男性がED予防策として取り組みたいことが「生活習慣の見直し」です。生活習慣見直しのポイントとしては「運動・ダイエット・禁煙」の3つが挙げられます。
40代は仕事や家庭にかける時間が多くなりやすく、運動不足になりがちです。その結果、体重が増えてしまうこともあるでしょう。
また、ストレス解消も兼ねて喫煙している場合は、禁煙に努めましょう。タバコに含まれるニコチンは血管収縮作用があり、陰茎に十分な血液が流れにくくなります。
禁煙や禁酒
ED予防として「禁煙や禁酒」も努めたいところです。日常的に喫煙や飲酒を繰り返していると、動脈硬化や糖尿病といった症状を招きやすく、EDを発症するリスクが高まります。
運動不足改善
ED予防のためには「運動不足改善」にも取り組みましょう。とくに有酸素運動が有効とされていますので、ウォーキングやジョギングがおすすめです。
有酸素運動はダイエットにも効果的ですので、ED予防だけでなく、心身の健康維持としても積極的に取り組みましょう。
また、適度な運動は男性ホルモンの分泌を促します。
ED治療薬
ED予防対策として「ED治療薬」もあります。バイアグラをはじめ、バルデナフィル、シアリスといったED治療薬を使うことで、EDの不安を解消し、男性としての自信を取り戻すことも有効です。
とりわけ、EDによりセックスに対して自信がなくなってしまった男性や、EDの症状がトラウマになって悪循環に陥っているというような男性におすすめです。
なお、ED治療薬は安全性や有効性のことを優先し、インターネットなどの通販ではなく、医療機関で医師による処方を受けてください。
まとめ
40代でEDを発症する原因や対策が理解できたと思います。
40代の男性は器質性EDや心因性EDなどが複合的に起こりやすい年齢ですので、まずは医療機関で医師に相談することをおすすめします。
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この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)