![長茎術(長茎手術)のメリットとデメリットを医師が解説](https://www.clairvoyancecorp.com/media/wp-content/uploads/image1-138-620x380.jpg)
長茎術(長茎手術)についてインターネット上で検索を行うと、「長茎術は意味がない」「長茎術の効果がなくて後悔している」といった口コミが散見されます。このような書き込みを目にすると、長茎術は気になっているものの、受けるかどうか決心がつかないという方もいらっしゃることでしょう。
とはいえ、正しく長茎術を理解し、それぞれに適した方法を選択することができれば、ほとんどの方がその効果に満足されているのが実情です。
この記事では、長茎術を多数手がけてきた医師が、「長茎術のメリットとデメリット」について、分かりやすく解説します。
この記事の目次
長茎術とは
そもそも、長茎術とはどのような手術なのでしょうか?
長茎術とは、陰茎を引き出した状態で固定することで、ペニスが埋もれてしまうことを防ぎ、勃起していない時の長さを改善するという治療です。陰茎が出入りする際に動く靭帯を固定します。
長茎術には、靭帯を切る手術と靭帯を切らない手術であったり、靭帯を固定する手術もあれば、靭帯をはがすだけで固定しない手術もあり、様々な手術方法がありますが、日本では靭帯を固定する手術方法を採用しているクリニックが多く、靭帯を固定する手術方法にも「切らない長茎術」と「切る長茎術」の2種類が存在します。いずれの方法も、陰茎を引き出した状態で固定するという基本的な仕組みは同じですが、そこに至るまでのプロセスが異なります。
このため、どちらの方法でも陰茎が長く見えたり、埋もれなくなったりという効果は変わりませんが、手術後の傷痕や起こり得る合併症が異なりますので、それぞれの違いを理解し、ご自身の状態に適した方法を選択することが非常に大切です。
長茎術のメリット
長茎術は、陰茎が短くて悩んでいる方のみならず、さまざまなお悩みをお持ちの方におすすめできる治療です。ここからは早速、長茎術のメリットについてみていきましょう。
長茎術によるメリットとしては、以下の内容が挙げられます。
- ペニスの長さが改善する
- 陰茎が埋もれにくくなる
- 軽度な包茎であれば改善する
それぞれについて解説します。
ペニスの長さが改善する
長茎術による主な効果として、「ペニスの長さが改善する」ことが挙げられます。効果には個人差があるものの、最大で8cmほどペニスが長くなった症例もあります。
ただし、長茎術によるペニスの長さ改善効果は、あくまでも勃起していない普段の時に限られ、勃起時の長さが改善するわけではありませんので注意が必要です。
陰茎が埋もれにくくなる
長さの改善のみならず、「陰茎が埋もれにくくなる」ことも、長茎術による効果として非常に重要です。
陰茎は、加齢や下腹部の脂肪の増加によって、徐々に埋もれやすくなる場合があります。加えて、生まれ持った陰茎周囲の構造や体格によっても、陰茎が埋もれがちな方がいらっしゃいます。
陰茎が埋もれやすいと、見た目が悪くなってしまうことに加え、お風呂で綺麗に洗浄することが難しくなる場合もあります。このため、長茎術によって陰茎が埋もれにくくなると、見た目の改善はもちろんのこと、衛生面の改善も期待できるのです。
軽度な包茎であれば改善する
長茎術によるメリットとして、「軽度な包茎であれば改善する」ことも挙げられます。メカニズムとしては、長茎術によって陰茎の体内に埋もれていた部分が引き出されることで、包皮の先端と亀頭の先端の位置関係が改善されて、包茎が改善します。
しかし、長茎術での包茎の改善は、陰茎に狭窄(狭い場所)がなく、包皮の余りが少ない軽度の仮性包茎に限られ、真性包茎や嵌頓包茎の改善には、やはり包茎手術が必要となります。
長茎術のデメリット
どんな治療もメリットばかりではなく、多少のデメリットがつきまといます。このため、メリットとデメリットを天秤にかけ、その治療を行うかどうかについては慎重に吟味しなければいけません。長茎術による具体的なデメリットは以下の通りです。
- ダウンタイムが生じる
- 元の長さに戻る可能性がある
- しこりができる
- 傷痕が残る場合がある
それぞれ解説します。
ダウンタイムが生じる
外科手術には、ダウンタイムといって術後の創部に腫れが出たり、痛みを生じる期間が存在します。ダウンタイムは、手術の侵襲度(身体への負担やダメージの程度)に応じて長さが異なりますが、当然ながら低侵襲な(負担が少ない)治療の方がダウンタイムも短く済む場合がほとんどです。
長茎術の場合も、切らない方法と切る方法のどちらを選択するかによってダウンタイムの長さは異なります。具体的には、低侵襲な切らない長茎術であれば1週間程度、侵襲の高い切る長茎術では4週間程度となります。
元の長さに戻る可能性がある
「元の長さに戻る可能性がある」ことも、長茎術によるデメリットの一つに挙げられます。先述した通り、長茎術では陰茎が出入りする際に動く靭帯に糸をかけて縛りますが、この靭帯が腹筋と繋がっているため、急にお腹に力が入った際に糸が外れたり切れたりする可能性があります。
このため、術後1ヶ月程度はお腹に力が入るような動作(重いものを急に持つ、腹筋の筋トレなど)を控える必要があり、ご年齢や体格、普段の運動習慣によっては、糸を2本入れて力を分散させて切れにくくする方法をおすすめされる場合もあります。
しこりができる
長茎術によるデメリットとして、「しこりができる」ことも重要です。
切らない長茎術では、靭帯を糸で縛った後、糸の結び目を体内に埋め込むことによって、皮膚を切ることなく手術を行うことができます。しかし、長茎術に使用する糸は溶けない糸(非吸収糸)であるため、効果が永続的である一方、この結び目は一生残ってしまいます。
とはいえ、結び目は皮下脂肪よりも深い位置に埋め込まれているために体表面から視認することはできず、しこりも気になるようなことはまずありません。
また、切る長茎術でも、靭帯を固定した糸の結び目はできますが、靭帯を結紮したのちに皮下脂肪や皮膚を縫い合わせるので、糸のむず姫を体表面から視認することはできず、しこりが気になるようなことはありません。
傷痕が残る場合がある
長茎術では、「傷痕が残る場合がある」ことにも注意が必要です。とはいえ、傷痕が残るのは基本的に切る長茎術のみであり、切らない長茎術後に傷痕が目立つことはほとんどありません。
切る長茎術は、下腹部の脂肪が厚く、靭帯が皮膚表面からかなり深い場所に位置しているような場合に、メスを用いて陰茎の根本付近に切開を加えた上で、靭帯に糸を通して縛るという治療です。このため、この方法では陰茎の根本付近に傷痕が残ってしまいますが、陰毛に隠れる部分であることに加え、傷痕は時間経過とともに周囲組織と馴染んでいくことから、それほど目立たない場合がほとんどです。
まとめ
長茎術は、陰茎を引き出した状態で固定し、陰茎の長さを改善する治療です。
長茎術には、陰茎が長く見えるだけではなく、軽度の包茎が改善したり、陰茎が埋もれにくくなったりとさまざまなメリットがありますが、一方で、ダウンタイムが生じたり、糸が外れたり、切れたりする可能性があるといったデメリットも存在します。
とはいえ、ペニスが埋もれがちな方や、肥満や加齢が原因でペニスが小さく見えてしまうような方には非常に有効な治療となりますので、ぜひ一度専門クリニックで相談してみることをおすすめします。
MSクリニックの長茎術では、事前に診察とカウンセリングをしっかりと行い、手術プランについて患者様と共有してから手術を実施しています。
医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご来院ください。
この記事の監修医師
![葉山芳貴](https://www.clairvoyancecorp.com/media/wp-content/themes/penilabo/img/common/drHayama.webp)
総院長、医学博士 葉山芳貴
経歴
- 平成14年
- 聖マリアンナ医科大学 卒業
- 平成20年
- 大阪医科大学 大学院 卒業
- 平成22年
- 大手美容形成外科 院長 就任
- 平成27年
- メンズサポートクリニック開設
- 平成28年
- メンズサポートクリニック新宿 院長就任
- 平成28年
- 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)
![鳥羽洋輔](https://www.clairvoyancecorp.com/media/wp-content/themes/penilabo/img/single/drToba.webp)
新宿院 院長 鳥羽洋輔
経歴
- 平成31年
- 札幌医科大学医学部医学科 卒業
- 令和3年
- 美容皮膚科クリニック 勤務
- 令和4年
- MSクリニック 勤務
資格
美容外科医
医師免許(医籍登録番号:559547)