「ペニスが短くて恥ずかしい」、「太ってからペニスが埋もれやすくなってしまった」といったお悩みをお持ちではありませんか?こういった症状は、多くの場合「長茎術(ちょうけいじゅつ)」を行うことで改善することが可能です。
長茎術には、「切らない長茎術」と「切る長茎術」の2種類が存在します。長茎術を検討するにあたり、これらの方法にはどのような違いがあるのか、それぞれどういった合併症があり得るのか、気になっている方も多いことでしょう。
この記事では、長茎術を数多く手がける医師が、「切らない長茎術と切る長茎術の違い」について、分かりやすく解説します。
この記事の目次
長茎術(長茎手術)とは
そもそも、長茎術とはどのような治療なのでしょうか?
長茎術とは、陰茎を引き出した状態で固定することで、ペニスが埋もれてしまうことを防ぎ、非勃起時の長さを改善するという治療です。
長茎術によって期待できる効果としては、通常時の陰茎が最大で8cm長くなることに加え、ごく軽度であれば包茎が改善すること、陰茎が埋もれなくなるため放尿時のコントロールが容易になることなどが挙げられます。
長茎術には、様々な手術方法がありますが、大きく分けて、靭帯を切る手術と靭帯を切らない手術であったり、靭帯を固定する手術もあれば、靭帯をはがすだけで固定しない手術などがあります。
それぞれの手術方法にメリット、デメリットがあり、挿入の際にぐらつく等の理由で、靭帯を剝がしたり、切ったりするだけで固定しない手術は日本のクリニックではあまり実施されておらず、陰茎をけん引して、靭帯を固定する手術方法が多く行われています。
この陰茎をけん引して、靭帯を固定する手術方法にも「切らない長茎術」と「切る長茎術」の2種類が存在し、日本ではこれら2つの手術方法を採用しているクリニックが多くみられます。
いずれの方法も、陰茎を引き出した状態で固定するという基本的な仕組みは同じですが、そこに至るまでのプロセスが異なります。
このため、どちらの方法でも陰茎が長く見えたり、埋もれなくなったりという効果は変わりませんが、手術後の傷痕や起こり得る合併症が異なりますので、それぞれの違いを理解し、ご自身の状態に適した方法を選択することが非常に大切です。
切らない長茎術と切る長茎術の違い
早速ですが、ここからは切らない長茎術と切る長茎術の違いを見ていきましょう。
下腹部の皮膚を切って、牽引した靭帯を固定して、皮膚を縫う手順の「切る長茎術」と、皮膚を切らずに、牽引した靭帯を固定する「切らない長茎術」のいずれも、「陰茎が出入りする際に動く靭帯」を引っ張り出して縛って固定するという基本的な仕組みは共通しています。このことから、どちらの方法でも陰茎の長さを改善したり、埋もれることを防ぐという効果は変わりません。
しかし、体に対する負担は、「切る長茎術」のほうが大きいため、切らない手術方法が可能な方は「切らない長茎術」を選択される方が圧倒的に多いです。
「切らない長茎術」が不可能な事例は、手術で使用する針の長さよりも皮下脂肪の方が厚い場合や、過去に靭帯を切ったり剥がしたりする手術を受けた場合などがあげられます。
下腹部の脂肪にそれほど厚みがなく、針のみで靭帯に糸を通すことが可能であれば、切らない方法で治療が可能です。
一方、下腹部の脂肪が厚く、皮膚表面からかなり深い場所に靭帯が位置しているようなケースでは、メスを用いて切開を加えなければ、靭帯に糸を通すことができませんので、切る長茎術を選択せざるを得ません。
このように、切らない長茎術と切る長茎術では、手術の手間や術後の状態がかなり異なります。中でも、以下に挙げる3つの内容が重要となります。
- 術後の痛み
- 傷痕の状態
- コスト
それぞれの項目について解説します。
術後の痛み
2種類の方法の違いとして、代表的なものが「術後の痛み」です。長茎術後2〜3週間程度は、靭帯が固定されていることによって鈍い痛みを生じる場合が多く、どちらの方法を選択してもこのリスクは変わりません。
しかし、切る長茎術ではメスによる切開を加えているため、切らない長茎術に比べて創(傷)が大きく深いことから、痛みや違和感が強く出る可能性があります。
傷跡(手術跡)の状態
術後の「傷跡の状態」についても、採用する方法によって大きく異なってきます。
「切らない長茎術」は、靭帯に糸をかける際に針のみを使用するため、傷跡(手術跡)は針孔程度で、術後もすぐに閉鎖することから傷痕はほとんど目立ちません。
一方、切る長茎術は陰茎の根元に数cmの切開を加えるため、傷跡が残ってしまいます。傷跡は陰毛で隠れる部分に存在することから、基本的にはそれほど目立ちませんが、脱毛や剃毛がきっかけとなり、傷跡が露見してしまう可能性も否定できません。
コスト
切らない長茎術と切る長茎術の違いとして、手術を受ける際の「コスト」も重要です。切る長茎術の方が手術の難易度が高く、手間もかかることから手術コストは上昇します。
また、どちらの方法を選択したとしても、靭帯の固定力をアップするために「糸の本数」を増やす場合があります。こちらも当然ながら、糸の本数を増やすことによってコストは高くなります。
それぞれのお身体の状態に応じ、推奨される長茎術の方法や糸の本数は異なります。とはいえ、必ずしもコストのかかる方法で手術をしなければいけないというわけではありませんので、予算面の不安があるような場合でも、まずは医師の診察を受け、どういった方法が最適か相談してみることをおすすめします。
まとめ
「切らない長茎術」と「切る長茎術」は、術後の痛みや傷跡の状態、そしてコストなどが異なります。
どちらの方法でも基本的な仕組みは共通しており、陰茎が長くなる効果も変わりません。
このため、切らない長茎術の方が痛みや合併症リスクが少ないことから、こちらを選択される方が多くなっています。
しかし、お身体の状態や下腹部の脂肪の厚みによっては切る長茎術を選択せざるを得ないケースもありますので、どちらの方法がご自身に適しているのか気になるような場合は、専門の医師に相談してみることをお勧めします。
MSクリニックでは、診察・カウンセリングを通して、患者様の状態に合わせた最適な手術プランをご提案させていただきます。
医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご来院ください。
この記事の監修医師
葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)
鳥羽洋輔
経歴
平成31年 札幌医科大学医学部医学科 卒業
令和3年 美容皮膚科クリニック 勤務
令和4年 MSクリニック 勤務
資格
美容外科医
医師免許(医籍登録番号:559547)