「包茎の手術後は色々と大変だよ」や「包茎の手術後は回復に時間がかかる」などと聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
包茎の手術後はおおよそ1ヶ月にわたって日常生活に制限がかかります。この制限によって運動や仕事、さらには性行為も我慢しなければいけないことも事実です。
しかし、実際に包茎の手術後はどのように過ごさなければいけないかをよく把握している人は少ないようです。
この記事では、包茎の手術後はどれくらいにわたってどんな制限があり、どんなことに注意しなければいけないのか、これから包茎手術を受ける人にも知っておいてほしいことを医師がわかりやすく解説します。
この記事の目次
包茎の手術を受けた後の流れと注意点
包茎手術の後は以下のような流れを辿るのが一般的です。
手術当日
包帯は付けたままの状態で安静に過ごす。運動、性行為、入浴およびシャワー不可。
1日目
包帯は付けたまま。運動、性行為、湯船への入浴は不可。術後24時間を過ぎたら包帯をビニール袋やラップ等で防水処理を行えばシャワーが可能となる。多くの場合、ペニスの腫れや内出血に伴う変色が認められるが、激しい痛みや大量の出血を伴わないようであれば、引き続き安静に過ごす。
2〜3日目
防水処理を行えばシャワー可。運動、性行為、湯船への入浴不可。シャワー後に包帯を外し、軟膏を塗って、新しい包帯をやさしく巻く。 ペニスの腫れや赤みが1日目と比較して悪化しているようであれば医師へ相談。
4~7日目
シャワー可。運動、性行為、入浴不可。3日目同様の洗浄後、包帯を着用。
8~10日目
シャワー、運動可。自宅の湯船であれば入浴可。性行為不可。腫れや変色、傷口が治まり始める。傷口や腫れが治まって、痛みを感じなくなれば包帯は不要となる。
手術時の糸が取れたとしても問題ないが、清潔を維持するように努める。
術後3週前後
抜糸を行う事が可能となる。
術後4〜5週間頃
吸収糸(溶ける糸)が取れ始める。
性行為(マスターベーション含)は糸が取れるまでは不可。
上記で紹介した流れはあくまでも一般的とされるものであり、傷口や腫れなどの症状によっては、さらに時間を要する場合もあります。
従って、包茎の手術後は完全に日常生活に戻れるまでの目安として「1ヶ月程度の時間がかかる」と考えるとよいでしょう。
包茎の手術後によくあるトラブル
包茎の手術後によくあるトラブルについて解説します。これから包茎の手術を受ける人は以下のような点を知っておいてください。
トイレ(排尿)
包茎の手術後は腫れが原因で排尿時に尿が飛び散ることがあります。術後1週間程度で正常に戻りますので、それまでは座った状態でトイレを済ませることをおすすめします。
腫れや炎症
包茎の手術後1週間程度は「腫れや炎症」が起きる可能性があります。とりわけ、包皮を切除した部分や亀頭周辺が腫れたり、変色したりするかもしれません。
術後3日目頃から徐々に治まってきますが、痛みを伴う、さらには出血が止まらないといった場合は、速やかに医師へ相談してください。
知覚過敏
包茎の手術後は知覚過敏になる可能性があります。具体的には、ペニス(亀頭)が下着と触れた際に思わず腰が引けてしまうような状態です。
とくに「真性包茎」で剥けなかった患者さんや、剥いた事がなかった患者さんによく見られる症状で、この背景はこれまで亀頭が露出していなかったために、刺激に慣れていないことがあります。
術後1~2週間で次第に慣れていくため、過度な心配は不要です。
包茎の手術後に気を付けるポイント
包茎の手術後に気を付けるべきポイントについて解説します。
手術後
包茎の手術後は「安静」に努めましょう。とくに手術当日から3日目までは運動はもとより勃起も可能な限り避けたいところです。
排尿時
包茎の手術後は「排尿時」にも注意が必要です。とくに、術後しばらくはむくみのために尿がまっすぐ飛びづらい状態になるため、トイレや下着を汚さないよう注意してください。
入浴時
包茎の手術後は「入浴時」にも注意すべきことがあります。術後2日目以降からシャワーが可能になりますが、術後8日目までは湯船につかることは控えてください。
この理由は、濡れる事でバイ菌による感染を起こす事があるためと、入浴によって血流が促進されるあまり、患部から出血する可能性が否定できないためです。
また、術後4日以降はシャワーを使ってペニスを清潔に保つように注意しましょう。
下着や服装
包茎の手術後の「下着や服装」に指定はありませんが、亀頭が下着の布に擦れて、刺激を感じるようであれば、ペニスが固定されやすいブリーフ型の下着の着用が望ましいとされています。
飲酒や喫煙
包茎の手術後は「飲酒と喫煙」を減らすように注意しましょう。具体的には、飲酒は術後3日目以降、喫煙は術後2日目からの再開を目安にしてください。
飲酒は術後の炎症や内出血が起きるきっかけになりかねません。また、喫煙は血流を減少させるため、治りが悪くなると言われています。飲酒や喫煙を習慣にしている人は前もって心構えをしておくとよいでしょう。
運動時
包茎の手術後は「運動時」にも注意してください。特に手術当日や翌日は安静を心がけ、それ以降は軽い運動のみにしましょう。息があがるような運動をすると血流が促されて出血を招く可能性も否定できません。
性行為
包茎の手術後は「性行為」にも注意が必要です。性交をはじめ、マスターベーションも糸がついている期間は禁止です。性行為で糸が引きちぎれて皮膚が裂けた事例がありますので注意しましょう。
糸が取れて、見た目が完治したからといって、すぐに性行為をすると傷口が開いてしまう可能性がありますので、糸が取れた後1週間程度は性行為を控えた方が良いでしょう。
包茎の手術後に関するよくある質問と回答
包茎の手術後に関するよくある質問を紹介します。
痛みは術後どれくらい続きますか?
術後3日程度は続くと考えてください。痛みは、手術当日をピークにして3日目までに次第に落ち着いてきます。
痛みについては個人差があるものの、1週間ほどでほとんど気にならない程度に回復することが一般的です。
包茎の手術後に勃起するのはよくないのでしょうか?
包茎の手術後すぐに勃起することはよくありません。なぜなら、患部からの出血を招く可能性があり、痛みを伴うためです。
可能な限り、術後1週間を目安にして性的な興奮を避け、意図的に勃起させないように努めてください。
自動車の運転は大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。ただし、手術当日から長時間運転を強いるようなことは避けてください。座席に座り続けることでペニスに負担がかかる恐れがあります。
同様の理由で「自転車」や「バイク」の運転にも注意しましょう。自動車、自転車、バイクといった乗り物は可能な限り、包帯を巻いている期間は控えることをおすすめします。
包茎手術後の後悔が心配です
包茎の手術後に後悔しないよう、あらかじめ仕上がりやリスクといったことをカウンセリングで説明してくれるクリニックを受診しましょう。
クリニック選びの基準としては「男性専門クリニック」、「包茎手術の豊富な症例実績」、「無料カウンセリングの有無」などがあります。
包茎の手術後にペニスが小さくなるのは本当ですか?
いいえ、本当ではありません。術後しばらくはペニスの変色などにより小さく見えてしまうこともありますが、包茎手術によってペニスが小さくなることはありません。
包茎の術後にペニスが痛くなったらどうすればいいですか?
医師に相談してください。術後3日目までは多少の痛みが想定されるものの、悪化するような場合は放置せず、速やかに医師へ相談しましょう。
包茎の手術後は、このようなケースも予想されるため「アフターケア」や「無料再診察制度」があるクリニックを選ぶことをおすすめします。
まとめ
包茎の手術後は3週間から4週間程度にわたって日常生活に制限がかかります。
とくに、性行為は最長で4週間程度控えるべきとされているため、あらかじめ把握しておくことが大切です。
包茎手術を検討している男性は、手術後のことも踏まえて計画することをおすすめします。
MSクリニックの包茎治療では、専門クリニックならではの技術力で痛みなく美しく仕上げ、多くの患者さまにご満足して頂いております。
症例豊富な医師だけでなく、看護師も全員が男性ですので、まずはお気軽にご相談、ご来院ください。
この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)