「セックスレスの40代はどれくらいいるの?」や「40代でセックスレスだけど解消できる?」さらには「セックスレス解消がうまくいかない」といった疑問や悩みを抱えている男性は多いと思います。
どうしてセックスレスになりがちなのかや、セックスレスを解消するためにどのようなことに取り組めばいいのか、その原因や対策について知っておくと役に立つはずです。
そこでこの記事では、セックスレスや男性更年期障害などの治療経験が豊富な医師が、セックスレスで悩む40代の男性に向けて、データを元に原因や解消法を解説します。
この記事の目次
セックスレスの定義
日本性科学会が1994年に定義したもの(*1)によると、セックスレスは「特殊な事情が認められないにも拘わらずカップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上なく、その後も長期に亘ることが予想される場合」とあります。
このことから、パートナーとの間で、概ね1ヶ月にわたりセックス、またはキスやペッティングといったことをはじめとする性交類似行為がない場合は、セックスレスの状態にあると解釈されています。
1ヶ月という定義に対して短いと感じる人もいるかもしれません。実は、この定義付けに先立つ1992年には「1ヶ月」という期間が短すぎるという意見もあったことから、定義を「3ヶ月」に延長して再調査したものの、症例数に変化は見られなかったようです。
これを受け、当時の日本性科学会理事長だった野末源一氏が「セックスレスの解消は早い方が望ましい」という観点から、3ヶ月よりも1ヶ月で定義付け、現在でもセックスレスの定義として用いられています。
40代男性におけるセックスレスの割合
40代男性のセックスレスの割合は、2020年に一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した「【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020」(*2)で、57.8%に及ぶことが分かっています。(有効回答数:5,029人)
これは「1年以上ない」と回答した人の割合35.9%と「年数回」と回答した人の割合である21.9%を合算したもので、セックスレスの定義(1ヶ月以上ない)に基づく割合を指しています。
なお、この割合は夫婦や恋人間といった「特定の相手」に限ったものではありません。つまり、40代の男性が特定の相手に限らず(1年間のうちに)セックスしたか否かという結果です。
40代女性におけるセックスレスの割合
40代女性のセックスレスの割合は、前述の調査結果によると64.4%とあります。これは「1年以上ない」の17.6%と「年数回」の46.8%の合算です。
男性同様に特定の相手に限っておらず、40代女性が1年間でセックスしたかどうかという結果となります。
女性の場合は男性と比較すると、わずかに多いと言えますが、この調査結果では男女ともに概ね6割がセックスレスの状態にあるということが示唆されています。
セックスレスの原因になる悩みやコンプレックス
【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020の調査結果報告書(*3)によると、セックスに関する悩みやコンプレックスとして、以下3つの割合が大きいことが分かっています。(最も多いのは「特にない:39.5%」)
- 挿入時間や射精までの時間が短い
- 自分の性器の大きさや形・色などが気になる
- 勃起しづらい・できない
それぞれ解説します。
挿入時間や射精までの時間が短い
40代男性の37.4%が、セックスに関する悩みやコンプレックスとして「挿入時間や射精までの時間が短い」と回答しています。
具体的な挿入時間や射精までにかかる時間は示されていないものの、セックスの際に早漏気味でパートナーを満足させられないといった背景があり、セックスレスにつながっていることがうかがえます。
自分の性器の大きさや形・色などが気になる
次いで「自分の性器の大きさや形・色などが気になる」と回答した40代男性は17.3%とあります。
これはペニスサイズをはじめ、ペニスの見た目などが原因となってセックスに積極的になれていないことが想定されます。
勃起しづらい・できない
40代男性の16.8%は「勃起しづらい・できない」と回答しています。これは40代男性におけるED(勃起不全)発症の傾向が反映されていると思われます。
一般的に、EDは40代以降で発症することが多いため、これを裏付ける結果と言えるかもしれません。
セックスレスを解消するおすすめの方法
40代男性がセックスレスを解消するためにできることとして、以下のような方法をおすすめします。
- 早漏治療
- ED治療薬
- ペニス増大術
上記について解説します。
早漏治療
セックスレス解消のためには「早漏治療」がおすすめです。前述したセックスに関する悩みやコンプレックスとして「挿入時間や射精までの時間が短い」と回答した男性の割合は大きいことから、多くの男性に有効な方法と言えます。
具体的な治療法としては、早漏治療薬である「プリリジー」の服用や、亀頭にヒアルロン酸を注入する方法などがあり、これらは手軽さに長けています。
他にも、セックスで刺激を受ける包皮の余剰部分を切除する「包皮環状切除法」や、いわゆる裏スジを切除する「包皮小帯切除法」といった外科的な手術も、根本的な治療法として検討対象になるでしょう。
ED治療薬
「ED治療薬」もセックスレスを解消するためにおすすめです。先に紹介した調査結果も示すように「勃起しづらい・できない」といったEDの症状で悩む40代男性は多いため、ED治療薬による治療は有用と言えます。
具体的には、バイアグラやシアリスといったED治療薬の定番をはじめ、より安価なジェネリックなどの選択肢もあります。
オンライン診療でも入手(処方)可能ですので、勃起力を不安に感じ、セックスに消極的になっている場合はED治療薬を試してみるとよいでしょう。
ペニス増大術
セックスレスを解消するためには「ペニス増大術」もおすすめです。ペニスサイズや形状などにコンプレックスを抱えていることが、セックスレスにつながっている可能性がある男性は17.3%とあります。
このような悩みを抱えている男性は、ヒアルロン酸を注入する「亀頭増大術」や「陰茎増大術」などによって自信を得られるようになるでしょう。
ダウンタイムはほとんどなく、30分程度の日帰り治療で済みますので、一度医師に相談してみることをおすすめします。
まとめ
40代の男性におけるセックスレスの割合は57.8%で、半数以上がセックスレスの状態に該当すると考えられます。
セックスレスの原因は夫婦や恋人間の心理的な原因もあるかもしれませんが、早漏や包茎、そしてペニスサイズといったペニスに関するコンプレックスも影響している可能性があります。
セックスレスを解消したいけれどうまくいかないと感じている男性は、まずは医師に相談することから始めましょう。
MSクリニックでは、ED治療、包茎手術・早漏治療・長茎術・亀頭増大術などから、AGA薄毛治療など、男性美容まで男性のお悩みに向き合うメンズクリニックです。
症例豊富な医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご相談、ご来院ください。
この記事の監修医師
葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)
鳥羽洋輔
経歴
平成31年 札幌医科大学医学部医学科 卒業
令和3年 美容皮膚科クリニック 勤務
令和4年 MSクリニック 勤務
資格
美容外科医
医師免許(医籍登録番号:559547)