「早漏はトレーニングで改善できるの?」や「早漏トレーニングはどんな方法がある?」といった疑問を持ったことがある男性は多いのではないでしょうか。
多くの男性にとって早漏は切実な悩みとされていますが、他人やパートナーにさえ相談できないまま、実質的な放置状態という男性も少なくないでしょう。
また、自力で早漏を改善したいという思いから、早漏トレーニングを始めようと考えている男性もいるようですが、具体的な方法や、早漏の治療法に関する正しい知識が乏しいのが実情です。
そこでこの記事では「早漏トレーニング」を中心にした正しい知識について、数多くの早漏治療を手がけてきた医師が分かりやすく解説します。
この記事の目次
早漏トレーニングとは
早漏トレーニングとは、早漏の症状を改善することを目的にしたトレーニングのことで、マスターベーション時の射精コントロールや骨盤低筋の筋力トレーニングなどがあります。
早漏トレーニングのなかで最も手軽かつ継続しやすい方法として知られているのが、セマンズ法やスクイーズ法といった「射精コントロール」です。
射精コントロールによる方法は「スタート&ストップ法」と呼ばれることもありますが、この方法で早漏が改善したという男性は多く、早漏トレーニングの定番と言われています。
一方、早漏を改善するにはトレーニングを積み重ねれば良いという訳ではありません。早漏の原因が包茎であったり、不適切なマスターベーションだったりする場合は、これらの要因を取り除くことの方が重要です。
従って、早漏を改善したい場合は、早漏トレーニングだけでなく、早漏の原因を把握したうえで、それらにも取り組む必要があることを知っておきましょう。
早漏の原因
早漏トレーニングを知るうえで、早漏になる原因についても理解しておくと、改善に向けた効果的な取り組みが出来るようになります。
早漏の原因は主に以下4つに分類されます。
- 過敏性早漏
- 包茎性早漏
- 衰弱性早漏
- 心因性早漏
上記4つの原因についてそれぞれ解説します。
過敏性早漏
過敏性早漏とは、亀頭が刺激に対して過敏に反応することで射精する症状です。性的な刺激を受けた際、刺激が脳の一番奥にある視床下部に伝わるよりも先に、腰髄にある射精中枢に伝わり、短時間で射精してしまいます。
ごく簡単に言うならば「刺激に弱い」と言え、亀頭が刺激に慣れていない若年層をはじめ、意図的に短時間で射精するマスターベーション(時短オナニー)を習慣化している男性などに多く見られます。
包茎性早漏
包茎性早漏とは、包皮が陰茎を覆っていることで、亀頭が刺激に弱くなり、短時間で射精してしまう症状です。
包茎の男性すべてが該当する訳ではありません。あくまでも、包皮によって耐刺激性が弱まっているケースと考えましょう。
衰弱性早漏
衰弱性早漏とは、加齢に伴って射精をコントロールするPC筋(骨盤低筋)とBC筋(球海綿体筋)の筋力が弱まることで射精しやすくなる症状です。
一般的に、年配者やこれらの筋力が低い男性に多く見られます。
心因性早漏
心因性早漏とは、心理的なストレスによって体が緊張状態になり、短時間で射精してしまう症状のことです。
心理的なストレスは様々ですが、早漏の自覚症状、過去の早漏体験、パートナーに責められる重圧などがあり、トレーニングだけでは改善されないこともあります。
早漏トレーニングの種類
早漏トレーニングには、主に以下のような方法があります。
- セマンズ法
- スクイーズ法
- 肛門締めトレーニング
- ケーゲル体操
それぞれ解説します。
セマンズ法
早漏トレーニングの代表的なものが「セマンズ法」です。セマンズ法は射精しそうになった時点で刺激を中止し、射精しそうな状態が収まったら、再び刺激を与えることを3回から4回程度繰り返す方法です。
セマンズ法は過敏性早漏の改善に向いています。マスターベーションで実践しやすいだけでなく、パートナーに協力してもらうことで、より高い早漏改善効果が見込めます。
スクイーズ法
「スクイーズ法」も早漏トレーニングによく用いられる方法です。スクイーズ法は、セマンズ法と同じやり方ですが、射精しそうになった時点で「指で亀頭を圧迫する」ことで射精を遠ざける点が異なります。
セマンズ法は深呼吸などで射精を我慢するのに対し、スクイーズ法は指を使って射精を抑制するイメージです。
肛門締めトレーニング
早漏トレーニングには「肛門締めトレーニング」もあります。このトレーニングは射精時に使うPC筋(骨盤低筋)やBC筋(球海綿体筋)を鍛えることを目的としており、衰弱性早漏の改善に向いています。
直立した状態で肛門を締めては緩めるといった動作を繰り返します。まずは、1日あたり合計100回を目標に取り組んでみましょう。
ケーゲル体操
「ケーゲル体操」も衰弱性早漏の改善に向いているトレーニングです。仰向けに寝転び、膝を立てた状態で、肛門を引き締めながら腰を上げ、そのまま数秒静止する運動を10回程度繰り返します。
早漏トレーニングと合わせて取り組みたいこと
早漏トレーニングと合わせて取り組みたいことを解説します。
適切なマスターベーション
「適切なマスターベーション」を心がけましょう。おすすめしない行為として、ペニスを強く握り締める、ペニスを床などに擦り付ける、時短オナニー、性的刺激が過激な動画等の利用、これらはセックスで受ける刺激と大きく乖離しやすいため控えた方がよいでしょう。
パートナーに打ち明ける
「パートナーに打ち明ける」ことは早漏改善に繋がる可能性があります。早漏は体が過度に緊張状態になると起こりやすいため、可能な限りリラックスできる環境作りが大切です。
性行為中の工夫
「性行為中の工夫」にも取り組むことをおすすめします。射精しそうな時は他のことを考えて射精に集中し過ぎない、さらに体位を変えることが有効かもしれません。
早漏を改善するおすすめの治療法
早漏を改善するための治療法を紹介します。
内服薬プリリジー
早漏の治療には「内服薬プリリジー」がおすすめです。世界初の早漏治療薬で、対策が難しいとされる心因性早漏にも有効とされています。
性行為30分前までを目安に服用することで、射精までの時間が最大で3倍から4倍に延びる効果が期待できます。
薬剤注入法
「薬剤注入法」は亀頭にヒアルロン酸を注入する方法です。短時間で手軽な治療ながら、亀頭増大と早漏改善のふたつの効果が見込めます。
包茎手術
「包茎手術」は包茎性早漏や過敏性早漏の改善に最も有効です。包茎と早漏の改善以外にも、性病予防や見た目の印象が良くなることから、男性としての自信が付く心理的な効果も期待できます。
包皮小帯切除法
「包皮小帯切除法」は俗に言う「裏スジ」を切除する方法です。裏スジと呼ばれる小帯は、性行為時に刺激を受けやすいため、この部分を切除することで耐刺激性が増すようになります。
亀頭冠焼灼法
「亀頭冠焼灼法」は亀頭冠にある真珠様丘疹と呼ばれるブツブツを取り除く方法です。真珠様丘疹が刺激されることで射精しやすくなっている場合は、この方法が適しています。
まとめ
早漏トレーニングには、マスターベーションで出来ること以外に、簡単な筋トレのような方法があります。
早漏で悩んでいる男性は、早漏の原因を理解したうえで早漏トレーニングに取り組みましょう。
また、なかなか改善されない場合や、原因の特定が難しい心因性早漏の疑いがある場合は、医師に相談のうえ、内服薬プリリジーなどを試してみることをおすすめします。
MSクリニックでは、包茎手術・長茎術・亀頭増大術・早漏治療などから、AGA薄毛治療など、男性美容まで男性のお悩みを全て解消するメンズクリニックです。
症例豊富な医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、どうぞお気軽にご相談、ご来院ください。
この記事の監修医師

葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)