「テストステロンが多い人ってどんな特徴があるの?」や「テストステロンが多いと顔つきに表れるって本当?」というような疑問を持ったことがある人は多いのではないでしょうか。
男性ホルモンの代表的な存在であるテストステロンは、骨や筋肉の形成、造血といった身体的なこと以外に、活力が湧く、前向き思考になる、さらには男性機能(性欲)も強くなる精神的な作用にも影響すると言われています。
テストステロンは男性らしさを司るホルモンと言えますが、テストステロンが多い人の特徴や顔つきには共通点があるのでしょうか?
この記事では「テストステロンが多い人の特徴」をはじめ、その役割、さらには増やす方法などについて、男性更年期障害治療の実績が豊富な医師が分かりやすく解説します。
この記事の目次
テストステロンとは
テストステロンとは、主に睾丸や副腎から分泌される男性ホルモンのひとつで、骨や筋肉、血液の生成、そして思考力や判断力といった高次精神機能などに大きな影響を与えるホルモンです。
一般的に、男性らしい体格や、タフな精神力、強いリーダーシップなどを持つ男性は、テストステロンが多いと結び付けられることが多く、男らしさを作り出すホルモンとしても知られています。
テストステロンは20代をピークにして徐々に分泌量が減少していきます。これに伴い、とくに40代以降は、体力が回復せず疲労を感じやすくなったり、やる気が湧かなかったり、さらには性的興奮が減りED(勃起不全)などを発症する、いわゆる「男性更年期障害」につながることもあります。
テストステロンは、多くの男性にとって心身ともに健康で過ごすのに不可欠なホルモンと言え、その役割や増やし方などを含めた特徴を知っておくことが大切です。
テストステロンが多い人の特徴一覧
テストステロンが多い人の特徴を「身体的な特徴」と「精神的な特徴」に分けて解説します。
身体的な特徴
テストステロンが多い人の身体的な特徴には、主に以下のようなことが挙げられます。
- 骨格がしっかりしている
- 筋肉量が多い
- 体脂肪が少ない
- ヒゲなどの体毛が濃い
- 疲労しにくい
- 性欲が強い
これらは個人差があるものの、一般的にテストステロンが多い人の特徴として広く知られているものです。
性格的な特徴
テストステロンが多い人の精神的な特徴は、主に以下の通りです。
- 知的機能(理解力、判断力、論理的思考能力など)が高い
- 現実主義
- 社交的
- やる気に満ちている
- 失敗を恐れない前向き思考
- 恋愛に積極的
身体的な特徴と同様に個人差もあるでしょうが、これらはテストステロンが多い人に共通する特徴とされています。
テストステロンが多い人の顔つき
テストステロンが多い人は顔つきにも表れるとよく言われおり、具体的には、以下のような顔つきの特徴があるとされています。
- 笑顔が多い
- 顔の横幅が広い(エラが張っている)
- 目力(めぢから)がある
これまでテストステロンと顔つきに関する医学的な研究が行われてきましたが、現在では直接的な因果関係は認められないという結論が定着しています。
一方、テストステロンが多い人の顔つきは、上記のような特徴が多く見られることから、あながち否定できないのも事実でしょう。
事実、テストステロンと顔の構造に関係が認められると主張する論文もあります。
テストステロンが多い人の顔つきが似る理由
テストステロンが多い人の顔つきが似る理由としては、以下のようなことが考えられています。
- 表情筋が豊かになる
- 頬骨が発達している
- 筋肉や脂肪がついている
それぞれ解説します。
表情筋が豊かになる
テストステロンが多い人は「表情筋が豊かになる」ことから、多くの人で共通する顔つきになるとされています。
表情筋が豊かになることで、口角が上がり(笑顔に見えやすい)、口周りが引き締まった顔つきに写ります。
頬骨が発達している
「頬骨が発達している」こともテストステロンが多い人によく見られる特徴と言われています。頬骨が発達していると、顔の幅が大きく見えるようになります。
テストステロンは骨の形成にも影響することから、頬骨やエラが発達し、顔の横幅が広く見えるという訳です。
筋肉や脂肪がついている
テストステロンが多い人の顔は「筋肉や脂肪がついている」ことで、顔の横幅が広く見え、特徴的な顔つきになるとされています。
テストステロンは骨だけでなく筋肉の形成にも影響するため、顔の骨や筋肉が発達した結果として顔つきが似ると考えられています。
テストステロンの主な役割
テストステロンが多い人の特徴が分かったところで、テストステロンの役割についても理解しておきましょう。
筋肉や骨格生成
テストステロンは「筋肉や骨格生成」の役割があります。いわゆる「骨太」の体格であったり、男性らしい筋肉質の体型になるのはテストステロンの分泌量が関係しています。
筋肉量が多いと疲れにくいとされていることから、若々しさや活発さなどにも影響があると言えます。
精神不調の予防
テストステロンは「精神不調の予防」の役割も担っています。テストステロンが多いと、集中力や行動力が向上し、やる気や活力が生まれやすくなります。
この結果、うつ症状やネガティブ思考、さらにはイライラなどから遠ざかり、精神不調を起こしにくくなると言われています。
生殖機能
テストステロンは「生殖機能」を高める役割もあります。テストステロンが多いと性欲が高まったり、造精機能(精子を作る機能)が活発になります。
つまり、テストステロンが多いことで男性機能や生殖機能が衰えにくくなる訳です。
テストステロンを増やす方法
テストステロンが多いと、男性らしさや若々しくいられることが分かったと思います。テストステロンを増やすために出来ることを紹介します。
筋トレ
テストステロンを増やすには「筋トレ」がおすすめです。大きな筋肉を鍛えることで、テストステロンが分泌されやすくなり、テストステロンの大敵とされるストレスを解消することもできます。
食事
「食事」もテストステロンを増やすのに有効です。とくに「コレステロール」と「タンパク質」が重要とされており、牛肉や羊肉、ネギ類、納豆や豆腐などの大豆全般がおすすめです。
睡眠
テストステロンを増やすためには「睡眠」も大切です。1日に6時間から7時間の睡眠を目安にするとよいでしょう。
ホルモン補充療法
「ホルモン補充療法」もテストステロンを増やすのに効果的です。医療機関で男性ホルモン量を検査し、必要とされる量を補う方法で、安全性や確実性に優れています。
とくに、EDや慢性疲労、精神不調などの男性更年期障害の諸症状で悩んでいる男性におすすめです。
まとめ
テストステロンが多い人の特徴には肉体的なもの以外にも精神的なこともあることがお分かり頂けたと思います。
また、テストステロンが多いと顔つきにも表れるとされていることから、元気で若々しい表情を手に入れるためにも、できるだけテストステロンの分泌を増やす取り組みが大切です。
EDや男性更年期障害などの自覚症状があり、テストステロンが少ないかもしれないと感じた場合は、男性専用クリニックなどに相談することをおすすめします。
MSクリニックは、男性治療専門のクリニックで、医師、看護師は全て男性です。
予約制と個室対応で、他の患者さまと顔を合わせることもありませんので、気兼ねなくご来院いただけます。
この記事の監修医師
葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)