【医師監修】包茎手術は痛いのか？術後の対策などを医師が解説

「包茎手術は痛いの？」や「包茎手術の痛みが心配」という人は多いと思います。包茎に悩む男性は多いものの、手術中の痛みや術後の痛みが気になるため、包茎治療を躊躇してしまっている人もいるようです。

そこでこの記事では、包茎手術が痛いのかどうか、さらには術後の痛みを抑えるための対策、そして痛みに関するよくある質問などについて、包茎手術の経験が豊富な医師がわかりやすく解説します。

包茎手術の痛み

包茎手術の痛みは手術前、手術中、そして手術後の3つに分けて解説します。

手術前

包茎手術において手術前の痛みはほとんどないと言えるでしょう。

包茎手術の麻酔はペニスの根本付近に局所麻酔を注射することになりますが、その際の痛みは肘から血液検査をするよりも痛くないと感じる方がほとんどです。ペニスの根本付近には痛みをあまり感じにくい部分があって、その部分にピンポイントに局所麻酔を行うため、痛みを感じない患者さんが多く、もし痛みを感じたとしても「肘から血液検査する方が痛かった」とおっしゃる方がほとんどです。

それでも、針の痛みが心配な患者さんのためにほとんどのクリニックが「予備麻酔」をご用意しています。

予備麻酔には麻酔クリームや麻酔テープ、麻酔スプレー、針のない注射器等ありますが、それぞれに一長一短があります。麻酔クリームや麻酔テープ、麻酔スプレーは粘膜に対してはすぐに効果が出ますが、皮膚に対して効果が出るまで30〜60分かかります。

針のない注射器は、針を使わずに高圧で麻酔薬を噴射する仕組みのため、独特な振動や圧迫を感じますが、針で刺す痛みは感じず、すぐに麻酔効果が出てきます。

予備麻酔が効いたところで、ペニスの包皮に局所麻酔を注射します。そのため、予備麻酔を利用することで、針を刺す痛みを感じる事なく、無痛で終えることが可能です。

しかし、予備麻酔は針の痛みが心配な患者さんのためにご用意しているのであって、それを強く勧めてくるようなクリニックはピンポイントに麻酔できないクリニックと疑っても良いかもしれません。

手術中

包茎の手術中に痛いと感じることはありません。この理由は局所麻酔が効いているためです。包茎の手術中はペニスの感覚こそありませんが、意識はある状態です。

歯医者さんで抜歯する際のことをイメージするとよいかもしれません。抜歯している間は何も感じないと思いますが、包茎手術でも同じことが言えます。

手術中は局所麻酔によって痛みを感じることはないと考えてください。

手術後

包茎の手術後は痛いと感じることがあるかもしれません。痛みの種類としては「ジンジンした痛み」や「ズキズキした痛み」といった、疼痛（とうつう）や鈍痛をイメージするとよいでしょう。

痛みを感じる部位としては、包皮を切除した部位周辺、そして真性包茎の場合は露出した亀頭周辺も含まれます。

包茎手術後の痛みは個人差こそあるものの、術後3日程度でひいていきます。術後は痛み止めを服用し対応することも可能です。

ほとんどの方は痛み止めの内服で術後の痛みをコントロールできますが、術後に痛みが心配な方には、エクスパレルという約3日間（72時間）効果のある麻酔を用意しているクリニックもあります。

エクスパレルはアメリカ製の麻酔薬で、他の麻酔薬と比べて高価なため男性専門のクリニックで取り扱っているクリニックはまだまだ少ないですが、女性の乳房のシリコンを入れる手術を行なっているクリニックでは取り扱っているクリニックが多い麻酔薬で、日本での使用実績・使用成績も申し分ありません。

包茎手術後の痛みを抑えるための対策

包茎手術で痛いと感じるのは原則として「術後」です。術後の過ごし方によっては痛みを軽減できますので、あらかじめ知っておきましょう。

主なポイントは以下の3つです。

• 安静にすること
• 内服薬を服用する
• 術後3日間は入浴を控える

安静にすること

包茎手術によって痛みを感じないようするには「安静にすること」が大切です。とりわけ術後3日間は安静に過ごすことが求められます。

安静な過ごし方の具体例としては、入浴や運動、飲酒や喫煙、そしてマスターベーションを含む性行為などを避けた生活のことです。

また、意図的な勃起も避けるようにしたうえで、安静に過ごすことがポイントです。

内服薬を服用する

包茎手術で痛いと感じることがないよう「内服薬を服用する」こともおすすめです。具体的には、痛み止め薬のことを指しますが、術後に処方されることが多いと思います。処方される痛み止めのお薬代は手術料金に含まてれいるクリニックと、お薬代が別料金となっているクリニックがあるので注意が必要です。

お薬代が手術料金に含まれているクリニックでも術後の追加処方まで含まれる場合と、追加処方は別料金の場合がありますので、確認が必要です。

術後3日間は入浴を控える

包茎手術で痛いと感じないようにするためには「術後3日間は湯船への入浴を控える」ことが大切です。入浴によって血行が促進され、出血や鈍痛を招く可能性があります。

術後24時間後〜3日間はビニール袋やラップで包帯を巻くなどして防水処置を行えばシャワー可能です。術後4日目以降から防水処置なしでシャワーを浴びる事ができます。

入浴は術後8日頃まで控え、それまでの間はシャワーでペニス周辺を含めて清潔に保つように心がけてください。

包茎手術後に痛いと感じた時は？

包茎の手術後に痛いと感じた時はどうすればいいか解説します。

医師に相談する

包茎の手術後に痛いと感じた時は速やかに担当医に相談しましょう。術後3日目までは軽度な出血や疼痛、鈍痛などが想定されますが、時間の経過とともに出血や痛みが増すような場合は、すぐに相談してください。

クリニックでアフターケアを受ける

包茎手術の後に痛みが続くような場合は、クリニックでアフターケアを受けましょう。具体的には、医師による診察や痛み止めの処方などになります。

不測の事態に備えて、包茎手術の際はアフターケアが充実しているクリニックを選ぶと安心です。

包茎手術で痛い思いをしないためにすべきこと

包茎手術で痛い思いをしないためにも、以下のポイントを参考にしてクリニックを選ぶようにしましょう。

包茎手術の症例実績が豊富なクリニックを選ぶ

包茎手術で痛い思いをしないためにも「包茎手術の症例実績が豊富なクリニックを選ぶ」ことが大切です。

包茎手術の症例実績が豊富なクリニックほど手術や治療技術に長けている可能性が高く、痛みが少なく、なおかつ綺麗な仕上がりになるでしょう。

男性専用クリニックを選ぶ

包茎手術によって痛みが生じた時のことを考慮し「男性専用クリニックを選ぶ」こともポイントです。

包茎手術は多くの男性にとってデリケートな問題であり、痛みなどの様々な悩みを気軽に相談できるよう、男性スタッフのみで構成されている男性専用クリニックを選びましょう。

カウンセリングやアフターケアが充実しているクリニックを選ぶ

包茎手術による痛みに対応できるよう「カウンセリングやアフターケアが充実してるクリニックを選ぶ」ことも大切です。

とりわけ、包茎手術で痛いと感じることが多い術後の電話やLINE相談、無料再診察、痛み止め処方といった「アフターケア」が充実しているかどうかが重要になります。

包茎手術の痛みに関するよくある質問と回答

包茎手術の痛みに関するよくある質問を紹介します。