包茎手術の失敗とは?
手術と選択の2つの失敗があります
❶の【手術自体の失敗】は、医師の医療技術不足や経験不足等で起こる失敗です。
❷の【手術方法の選択の失敗(後悔)】は選んだ手術方法によって起こる失敗で、例えば手術跡が目立つ、皮を切りすぎて包皮が引っ張られるような違和感や痛みを感じる、などです。
ここでは包茎手術の失敗事例と対応策、包茎手術で後悔しないためのポイントを解説します。
❶包茎手術自体の失敗
失敗事例:皮を切りすぎる
包皮を切りすぎると、勃起時では皮が引っ張られるような違和感や痛みを感じることがあります。切りすぎる主な原因は、手術前に非勃起時と勃起時の皮の余剰分の想定が不十分なために起こります。
また、亀頭の下部には「リッジバンド」と呼ばれる性感帯が集中している箇所があり、このリッジバンドを切除すると感度が下がり遅漏になる場合もあります。
※当院の場合、個人差はありますが、細い狭窄を取るためにしばらくの期間つっぱり感を感じる程度まで切除する場合があります。
失敗事例:皮を余らせすぎる
包茎手術の包皮は勃起時の皮の量を計測して切除・縫合するため、手術後は非勃起時でも包皮は被ります。しかし包皮を余らせすぎると、勃起時でも包皮が被っている状態になってしまいます。手術前に非勃起時と勃起時の皮の想定計測が不十分だと、余らせすぎることがあります。
※勃起時の膨張率が大きい場合、個人差はありますが、少し余裕を持たせて余らせる場合があります。
失敗事例:ペリカン変形・提灯変形
ペニスの裏側の包茎手術による縫合部分が、見た目がペリカンのくちばしのような、ペニスの下側が膨らんだ状態をペリカン変形、提灯のように膨らんだ状態を提灯変形と呼ばれます。この変形は切除量の想定測定が不十分な場合や、表側と裏側の包皮の想定測定が正確でない場合、縫合のズレにより、それぞれの変形の状態になる場合があります。
※ほとんどの変形は修正手術を行うことで治る場合があります。
❷手術方法の選択の失敗(後悔)
選択の失敗事例(後悔) :ツートンカラー
環状切開法の包茎手術では、仕上がりの見た目は気にせず、余った包皮を切除して接合するだけの手術のため、包茎手術によって、表面に出ているの包皮の色と、包茎によって隠れていた内側の包皮の色の差異で、ツートンカラーとなり、結果手術跡が目立ってしまいます。
※程度にもよりますが、修正手術を行うことでツートンカラーを目立たなくさせる事は可能です。
選択の失敗事例(後悔):小帯の切除
小帯は亀頭の裏側にある、いわゆる裏筋と呼ばれている箇所です。性感帯が密集している部分ともいわれ、皮の切除方法次第では、小帯、または小帯の一部を切除してしまうことがあります。小帯が無くなると立体的な構造が損なわれ、見た目が不自然になります。
※皮膚の薄い方は小帯が避ける場合があります。
包茎手術で失敗・後悔したら?
包茎手術で失敗しても
程度によりますが修正は可能です!
❶ 失敗しても修正可能
上記であげた包茎手術の失敗事例は修正手術を行っているクリニックであれば、程度にもよりますが修正は可能です。修正手術を行っているクリニックで手術を受けることをおすすめします。
❷ 費用の比較、手術方法等を確認
包茎手術の費用はさまざまです。手術方法が複雑になるほど高くなる傾向にありますが、これには明確な理由があります。
比較的安い費用の場合はクランプと呼ばれる器具を使って余分な皮を切除・縫合するだけのため、時間や手間が一番かからない手術方法です。
一方、器具を使わない場合は、全て手作業(オールハンド)によって切除・縫合をするため時間も手間もかかる手術方法です。さらに、その上で見た目と機能を両立させる場合には、より高度な技術が必要であり、手術時間も要するため費用は当然に高くなる傾向になります。
❸ 後悔しないためには?
包茎手術を受ける際、ただ余分な皮を切除する目的なのか、美しい見た目の仕上がりを目的とするのか、見た目も機能も両立させたいのか等、カウンセリングや診察事に、ご自身の希望を明確にお伝えすることが大事です。
少しでも不明点や違和感等がある場合は、その日の手術を避けて冷静に判断することも大事です。
手術費用のみでクリニックを選んだ場合、ご自身が納得できる仕上がりにならず後悔するケースも多くありますので、手術・治療の前にご自身の希望する内容としっかり合致するか確認して、慎重に見極めることをお勧めします。
手術の失敗についてよくある質問
包茎手術後でも皮が被ってます。これは失敗ですか?
勃起時と非勃起時のペニスの長さが変わるため、勃起時に皮が被っていなければ失敗とはいえません。包茎手術は非勃起時に勃起した際の余分な皮を想定して切除するため、特に冬場はペニスが縮み非勃起時でも皮が被る場合はあります。
包茎手術後に勃起したら皮が突っ張った感じです。これは失敗ですか?
包茎手術後、勃起をした時に「突っ張り感」やそれに伴う「痛み」を感じた場合、包茎手術の失敗が疑われます。ただし、当院の場合では狭窄を残さず取る事を優先させるため、重度の狭窄の場合には、やむを得ずしばらくの期間つっぱり感を感じる程度まで切除する場合があります。この様に術後につっぱり感を感じる場合でも、一概に失敗とはいえないケースもあります。
手術前に医師の技術力を知る方法を教えてください
ホームページに記載されている医師の情報やネットでのクリニックの口コミ、発信しているSNSの内容等を参考にするのも医師の技術力を判断する1つです。実際にクリニックに行き、医師の印象やクリニックの院内の印象なども参考になります。1つのクリニックだけでなく複数のクリニックに行って比較されることをおすすめします。
失敗や後悔しないためには、どうすれば良いですか?
包茎手術に限らず、手術にはリスクが付きものです。手術の失敗もリスクといえますが、未然に防げること、失敗をしても修正が可能な場合はあります。
最低でも上記を行うことで包茎手術の失敗や包茎手術後に後悔する可能性は限りなく低くなると考えられます。
包茎手術は、一生のうちに何度も行う手術ではありませんので、手術をされる目的、手術後の性生活などを考慮して、後悔のない選択をすることが一番だと当院は考えます。
このページを監修した医師
医療法人社団 清佑会
MSクリニック総院長 葉山 芳貴
称号・資格
医学博士
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:東医 221636)
経歴
- 平成8年3月
- 私立甲南大学理学部生物学科卒業
- 平成14年3月
- 私立聖マリアンナ医科大学卒業
- 平成14年5月
- 第96回医師国家試験合格
- 平成20年3月
- 私立大阪医科大学大学院卒業
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00〜20:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
- ※新宿のみ年末年始を除き無休です。
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