真性包茎・緊急性の手術が必要な包茎の症状が対象
当院では保険診療の包茎手術は行っておりません
保険適用での包茎手術を検討される方は
大学病院や総合病院の泌尿器科の受診をおすすめします



保険診療の包茎手術とは?
真性包茎と緊急手術が必要な一部のカントン包茎のみ適用
保険診療となる包茎手術の包茎の症状は、真性包茎や緊急性の手術の必要がある包茎(一部のカントン包茎)の症状など「普段の生活の中で、支障を及ぼす包茎」という条件が前提となります。
真性包茎とは、通常時のペニスも勃起時のペニスも包皮に亀頭が完全に覆われている状態です。皮を無理に剥くことで亀頭の一部を露出させることができるタイプの方もいますが、「亀頭の完全な露出」が不可能な状態であれば真性包茎となります。包皮内部が不衛生な状態となり陰茎癌になるリスクが高まる、性病にかかるリスクが高まる、性交渉が難しくなどのデメリットがあります。このように真性包茎は、機能面から正常な状態ではないと判断されるため、保険診療の包茎手術が受けられます。

緊急手術が必要な包茎とは、例えば一部のカントン包茎のように、包皮の先端部分(包皮口)が狭く剥いた包皮が亀頭頸部で陰茎を締め付け元に戻らなくなり、その状態のままでは細胞が壊死する可能性が症状を指します。このような、一部のカントン包茎には大きなリスクがあることから保険診療の包茎手術が受けられるケースはあります。
20〜60代男性367名に調査
包茎手術における保険診療の認知度(外部サイトへ)

一方、自由診療の包茎手術はすべての包茎が対象となります。「見栄えを良くしたい」といった美容目的の患者さまはもちろん「性行為の際に包皮が邪魔」「包皮炎を繰り返して煩わしい」「包茎だと発癌リスクが高いと聞いて心配」など、日常生活の改善や予防目的の患者さまも手術の対象となります。
自由診療では保険診療では行えない美容形成の技術を用いた手術跡の目立たない手術を選択することが可能です。
保険診療の包茎手術の手術方法
❶ 環状切開法

環状切開術は最も基本的な包茎手術の手法です。包皮をぐるりと輪っか状に切除して残った上下の包皮を縫い合わせる手術法となります。環状切開術そのものはシンプルな方法であり、比較的簡単に行えることがメリットです。そのため、専門のクリニック以外での病院の保険診療で行う包茎手術で用いられています。
しかし、亀頭付近のピンクがかった皮膚と根元付近の茶色みを帯びた皮膚を縫い合わせることになるため、手術後はツートンカラーで手術をした事が目立ってしまうことが欠点です。
❷ 背面切開


背面切開術とは、裏側の包皮を縦に切開して亀頭を露出させる手術法です。狭い包皮口を開くことで包茎を改善します。手術の難易度が低く、こちらも専門のクリニック以外での病院の保険診療で行う包茎手術で用いられます。簡単な手術法ではあるものの、傷跡が残り、仕上がりが悪くなりやすいこと、余剰包皮は切除しないため仮性包茎の状態になりやすい、などのデメリットが考えられます。
参考:包茎の種類・症状と健康保険の適用 東京都保険医療局 (外部サイトへ)
保険診療の手術費用について
保険適用の場合、自己負担額は3割
診療報酬点数(1点=10円)に基づいて計算されます。包茎手術の場合、背面切開術が830点、環状切除術が2,040点と定めらていますが、手術前後の診察料や麻酔代、薬代、病院によっては入院が別途かかることがあり、これらを含めた総額は20,000円〜30,000円ほどになるのが一般的です。
ただし保険適用の手術は、上記で説明した通り、あくまで「病気を治すこと」を目的としているため、見た目の仕上がりを重視することはできません。一方で、見た目を整えたり、追加の処置を施したりする自由診療の手術は、保険は適用されず、保険診療の費用以上にかかります。
保険適用での手術を検討する際は、事前に病院やクリニックで費用の詳細を確認し、保険適用の範囲をしっかり把握しておくことが大切です。
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参考:診療点数 今日の臨床サポート (外部サイト)
混合診療の原則禁止とは?
保険適用と自由診療は同時に受けることはできない
『保険で包茎だけ治して、見た目は自費でキレイにしてもらおう』
『包茎手術だけ保険適用で、増大術は自費で一緒に行ってもらおう』
この様な考えも出てくるのではないでしょうか。しかし、このような【混合診療】はできません。
【混合診療】とは、一つの病気や怪我に対して保険診療として認められている医療行為と保険診療として認められていない自由診療の医療行為を併せて行うことです。日本の医療保険制度では、この混合診療は原則として禁止されています。
病気や怪我をした際、治療のために医学的に必要と認められた医療サービスにかかる費用を保障する【国民皆保険制度】を守るため、一部でも自由診療を含めてしまうと、すべて自己負担になります。

保険診療で行える病院は少ない
全国的に見ても、保険適用で包茎の手術を行える病院やクリニックは多くありません。その主な理由としていくつかの点が挙げられます。
一つ目は、総合病院や規模の大きな医療機関では、様々な疾患を持つ多くの患者様に対応しており、特に生命に関わるような緊急性の高い疾患の治療が優先されるため、包茎手術への対応が少ないのが現状です。
二つ目の理由として、保険診療の目的が「病気や怪我を治す」ことにあり、見た目の「仕上がり」については、保険診療の対象外となります。包茎手術を希望される患者さまには、機能の改善だけでなく、仕上がりも重視される方が少なくありません。
また、多くの病院では入院を必要とするのケースがあります。そのため、保険適用での手術を希望される方が限定的であり、結果として保険診療で包茎手術を提供する医療機関も少ないのが現実です。
保険適用で手術が行える病院
医療機関が保険診療を行うためには、国(厚生労働大臣)からの指定を受ける必要があり、厚生労働省のホームページにリストが掲載されております。
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関東信越厚生局(外部サイト)
近畿厚生局(外部サイト)
東海北陸厚生局(外部サイト)
ただし、指定医療機関であっても、必ずしも保険診療で「包茎手術」を行なっているとは限りません。当院、MSクリニック新宿も保険指定医療機関になりますが、包茎手術は自由診療のみ行っております。
保険診療での受診をご希望の際は、その医療機関が保険診療を行なうことのできる指定医療機関かご確認をお願いいたします。
以下に東京都(23区内)、神奈川県横浜市、埼玉県さいたま市、愛知県名古屋市、大阪府大阪市で保険適用で包茎の手術が行える病院やクリニックをご紹介いたします。
なお、記載の病院・クリニックは、当院との医療連携や当院からの紹介などは行なっておりませんので、受診をご希望の際、必ず各医療機関にご確認をお願いいたします。
- ※2025年5月22日時点、当院調べの情報です
- ※受診をご希望の場合、各医療機関に直接ご確認ください
- ※記載の各医療機関と当院は、医療連携・紹介制度などは行っておりません
- ※各医療期間のリンク先は外部サイトになります
東京都23区内
神奈川横浜市
埼玉県さいたま市
愛知県名古屋市
大阪府大阪市
このページを監修した医師

医療法人社団 清佑会
MSクリニック総院長 葉山 芳貴
称号・資格
医学博士
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:東医 221636)
経歴
- 平成8年3月
- 私立甲南大学理学部生物学科卒業
- 平成14年3月
- 私立聖マリアンナ医科大学卒業
- 平成14年5月
- 第96回医師国家試験合格
- 平成20年3月
- 私立大阪医科大学大学院卒業
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00〜20:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
- ※新宿のみ年末年始を除き無休です。
- ※研修会等での不定期の休診日があります。
真性包茎治療のご相談・ご予約

MSクリニックには10代から80代の幅広い年代の方が、当院で治療した患者さまからのご紹介や口コミでご来院されています。真性包茎は早期の治療が不可欠です。東京新宿、神奈川横浜、埼玉大宮、愛知名古屋、大阪梅田のMSクリニックでは診察・相談を無料で行っております。わかりやすい診察を無料で行っておりますので、下記よりご予約の上、お気軽にご来院ください。