これから医療脱毛を始めようとしている人の中には、できるだけ効果が高い機械を使っているクリニックを選びたいと思っている人もいることでしょう。
また、痛みを心配して痛みが少ない蓄熱式脱毛機を選びたいと考えている人もいるかもしれません。
医療脱毛で失敗しないためには、クリニックが採用している機械がどんなものなのかや、それらの特徴を知っておくことをおすすめします。
この記事では、医療脱毛の経験豊富な医師が初心者に向けて「医療脱毛で効果が高い機械」について分かりやすく解説します。
この記事の目次
医療脱毛で使用される機械の種類
医療脱毛で効果が高いとされている機械は、以下2つです。
- 蓄熱式脱毛機
- 熱破壊式脱毛機
上記2つの機械について解説します。
蓄熱式脱毛機
医療脱毛で効果が高いとされる機械のひとつが「蓄熱式脱毛機」です。蓄熱式脱毛機には、主に以下のような特徴があります。
- 痛みが少ない
- 肌に優しい
- 産毛や細い毛にも対応
- 毛が抜けるのが遅い
- これから生える毛を抑制する
蓄熱式脱毛機の最も大きな特徴と言えるのが「痛みが少ない」ことでしょう。この理由は、蓄熱式脱毛機のメカニズムにあります。
蓄熱式脱毛機の場合、照射する熱の力によって、発毛を制御するバルジ領域を破壊することを目的にしています。
バルジ領域は、毛根よりも浅い位置にあり、低出力のレーザーでも十分に熱を加えられることから、痛みが少ない訳です。
低出力ということは、痛みが少ないだけでなく「肌に優しい」メリットもあります。また、脱毛のメカニズムが「産毛や細い毛にも対応」しているため、蓄熱式脱毛機はツルツルを目指す人に適していると言えるでしょう。
一方「毛が抜けるのが遅い」という特徴もあります。照射してから1ヶ月ほどかかることもあるため、人によっては脱毛の実感が湧かず、モチベーションに響くかもしれません。
熱破壊式脱毛機
医療脱毛で効果が高いとされるもうひとつの機械が「熱破壊式脱毛機」です。熱破壊式脱毛機は、主に以下のような特徴があります。
- 剛毛や太い毛に効果的
- 脱毛効果を実感しやすい
- すぐに毛が抜ける
- 痛みが強い
- 肌への刺激が強い
熱破壊式脱毛機は、医療脱毛で使用される定番とも言える機械で、メンズ医療脱毛で最も効果が高いと言われています。
熱破壊式脱毛機は、瞬間的に生じる高熱によって、毛乳頭や毛母細胞を破壊して脱毛するメカニズムです。
男性に多いとされる「剛毛や太い毛に効果的」とされており「脱毛効果を実感しやすい」そして「すぐに毛が抜ける」といった、仕組みや結果が分かりやすいことが特徴と言えます。
一方で、高出力で照射するため「痛みが強い」ことや「肌への刺激が強い」ことは否めません。
とくに、痛みについては輪ゴムで強く弾かれるような感じに例えられ、クッションの役割を果たす脂肪が少ない部位である、髭やワキなどは痛みが顕著とされています。
医療脱毛とサロン脱毛の違い
医療脱毛はサロン脱毛と比較して効果が高いとされていますが、具体的な違いについても合わせて知っておきましょう。
医療脱毛と脱毛サロンは、以下のようなことに違いがあります。
- 脱毛方式
- 効果
- 痛み
- 回数および期間
それぞれの違いについて解説します。
脱毛方式
医療脱毛は熱破壊式または蓄熱式といった「医療用レーザー脱毛方式」であるのに対し、サロン脱毛は「光脱毛(フラッシュ脱毛)方式」という違いがあります。
簡単に言うと、医療脱毛はレーザーであるのに対し、サロン脱毛は光と言えます。レーザーは単一波長の光のため、メラニン色素に選択的にダメージを与えますが、フラッシュライトはいろいろな波長の光が混じっており、メラニン色素以外にもダメージを及ぼすため、使い方を誤ると虎柄の火傷痕が生じることがあります。
脱毛方式の違いは、効果や痛み、そして回数(期間)に直結します。
※一部に針脱毛を行なっているサロンもあります。
効果
医療脱毛は永久脱毛の効果がある一方、サロン脱毛は抑毛効果に限定されることも大きな違いです。
医療脱毛の場合、発毛組織を破壊する医療行為に該当しますが、サロン脱毛は発毛組織の働きを抑制するのに留まり、その違いは脱毛効果に大きく表れます。
痛み
医療脱毛は痛みを伴うことがほとんどですが、サロン脱毛はほとんど痛みがないという違いもあります。
痛みについては個人差があるものの、医療脱毛は熱を帯びた強い痛みであるのに対し、サロン脱毛はチリチリする程度の痛みと例えられます。
回数および期間
医療脱毛は5回から10回、期間にして10ヶ月から1.5年程度で完了することが多い一方、サロン脱毛は10回から20回以上、期間にすると1.5年から3年以上という違いがあります。
また、医療脱毛は一定回数終えた時点で効果が続きますが、サロン脱毛の場合は、効果を維持するために通い続けなければいけません。
効果の高さで医療脱毛を選ぶ際のポイント
医療脱毛において効果の高さでクリニックを選ぶ際には、以下3つのポイントを参考にしてください。
- 熱破壊式脱毛機を採用しているか
- 最新機器の有無
- 厚生労働省による認可の有無
上記3つのポイントについて解説します。
熱破壊式脱毛機を採用しているか
医療脱毛を効果の高さで選ぶなら「熱破壊式脱毛機を採用しているか」がポイントです。熱破壊式脱毛機は、男性に多く見られる太くて硬い毛に効果を発揮するため、男性に適しています。
剛毛の解消や、濃い毛を薄くしたいと考えている男性は、熱破壊式脱毛機を採用しているクリニックを選ぶことをおすすめします。
最新機器の有無
医療脱毛では「最新機器の有無」も効果の高さに影響するポイントです。医療脱毛で用いられる脱毛機は、最新機材であるほど、痛みを抑える冷却機能や照射スピード、照射範囲、さらにはレーザーの種類を切り替えられるといった機能が充実しています。
これらの機能性の高さは、脱毛効果を向上させるだけでなく、効率性や肌トラブル回避にもつながるため、最新機材であることはとても大切なポイントです。
厚生労働省による認可の有無
医療脱毛を効果の高さで選ぶ際には「厚生労働省による認可の有無」もポイントです。昨今、多くの医療用脱毛機が流通していますが、FDA(アメリカの厚生労働省にあたる)の承認を得ているものの、肝心の日本人に対する有効性や安全性が承認されていない機材も混在しています。
日本における医療脱毛で最も大切なはずの「日本人に対する有効性や安全性」が承認されていない機材よりも、厚生労働省に薬事承認された機材を採用しているクリニックの方が、安全で信頼できると言えます。
具体的にはキャンデラ社の「Gentle(ジェントル)シリーズ」などが該当します。
【部位別】効果を感じるまでにかかる回数や期間
医療脱毛で効果を感じるまでにかかる目安も合わせて知っておきましょう。
VIO
VIOの場合、医療脱毛で効果を実感するには5回から8回とされています。3回目頃から徐々に、毛量が減る、新しい毛が生えてこない、毛が細くなったことを感じるでしょう。
ヒゲ
ヒゲ脱毛の場合、5回で毛量が半減、10回でほぼツルツルになると考えてください。3回目を終えたあたりから、見た目でも分かるような脱毛の効果が表れます。
全身脱毛
全身脱毛では、5回から10回で十分な効果が得られるとされています。全身脱毛の場合、部位や毛量、毛質などによってバラつきが生じやすいものの、5回ほどで自己処理が楽に感じるほどの効果が得られるでしょう。
まとめ
メンズの場合、医療脱毛で効果が高い機械は熱破壊式脱毛機です。
とくに、剛毛や毛が濃いことを解消したいのであれば、蓄熱式脱毛機よりも熱破壊式脱毛機をおすすめします。
同じ医療脱毛であっても、使用する機械によって効果に差が生じる可能性があるため、この記事で紹介した内容を参考に、あらかじめ調べてからカウンセリングを受けるようにしましょう。
MSクリニック新宿院では、キャンデラ社製最新レーザー脱毛機GentleMax Pro Plusを導入し、男性向けにヒゲやVIO、体の医療脱毛を実施しています。
症例豊富な医師をはじめ、看護師も全員が男性ですので、安心して施術を受けていただけます。
その他、包茎手術・長茎術・亀頭増大術・早漏治療などから、AGA薄毛治療など、男性のお悩みを解消のための医療をご提供しています。
相談できる人がいなくて悩んでいる方も、こっそり話を聞いてみたいという方も、どうぞお気軽にご相談ください。
この記事の監修医師
葉山芳貴
経歴
平成14年 聖マリアンナ医科大学 卒業
平成20年 大阪医科大学 大学院 卒業
平成22年 大手美容形成外科 院長 就任
平成27年 メンズサポートクリニック開設
平成28年 メンズサポートクリニック新宿 院長就任
平成28年 医療法人清佑会 理事長 就任
資格
医師免許(医籍登録番号:453182)
保険医登録(保険医登録番号:阪医52752)