ペニスの皮が全くむけない真性包茎と、皮の“口”部分が狭くて亀頭や陰茎を絞めつけているカントン包茎では、基本的に保険適用で手術を受けることが可能です。厳密にいうと、カントン包茎では亀頭がはれ上がっている場合に限られますが、どちらも総合病院の泌尿器科や形成外科で受診できます。6歳から69歳までの場合、かかった診療費の3割負担で済むのでとても助かりますよね。
このように真性包茎とカントン包茎では、保険適用のほうが費用面のメリットが大きいにもかかわらず、あえて当クリニックでの自費手術を希望する方が少なくありません。患者さまに理由を伺うと、保険適用の手術はあくまでも治療が目的であり「真正包茎では亀頭を露出させること」「カントン包茎では腫れを治すこと」が最重視されているようです。そのため「縫い痕にまで気を配ってくれるのか不安」「見るからに『包茎手術を受けたペニス』になるのは嫌だ」との思いから、ミリ単位で仕上がりにこだわる私たちを訪ねるのだとおっしゃることも少なくありません。
また、子どもの医療診療が無料または数百円程度という自治体もあるため、小学生や中学生のうちに保険適用の包茎手術を受けさせる保護者の方もいらっしゃいます。私も大学病院に在籍していた頃に小学6年生の手術を担当したことがありますが、全身麻酔を用いた上に数日間の入院も伴いました。このようなリスクを冒してまで、まだ成長しきれていないペニスにメスを入れるべきか……医師としても悩んでしまうところです。
それでも包茎はデメリットしか考えられないので、保険適用でも自費でも手術を受けたほうが良いでしょう。特に真正包茎や仮性包茎はペニスが絶えず皮に包まれていて、入浴時などに洗う場合を除き、生後からずっと靴を履き続けているような状態です。そのため、強烈なにおいが発生するのは言うまでもありません。
こうした悪臭の原因は、亀頭と皮の間に溜まる恥垢(ちこう)です。排尿時、真正包茎や仮性包茎ではペニスを覆う皮の中に尿が入り込みます。そして亀頭の表面やペニスの皮から出てくる垢と混じり合って雑菌の温床になり、悪臭を放つようになるのです。さらに、ペニスを洗う頻度が少なければ尿のカルシウム分が恥垢に沈着し、石灰化します。よく、公衆トイレの便器で茶色く濁った排水溝を見かけることがあると思いますが、似たような状態だと考えてください。排尿時には亀頭の先を皮の外に出してあげることで、恥垢が溜まるのを少しでも防げるでしょう。
包茎によってペニスの皮の中で繁殖した雑菌は、不快なにおいだけでなく皮膚の炎症も引き起こします。そして、肌のバリア機能が低下するとウイルスへの抵抗力も弱まり、さまざまな性病に感染するリスクが高まるのです。
包茎の方がかかりやすい性病の代表格は尖圭(せんけい)コンジローマです。感染すると、亀頭や陰茎に小さなイボができて次々と増殖し、やがて腫瘍になってペニス全体を覆い尽くします。自覚症状が無いケースも多いため、性行為でパートナーにうつす可能性が極めて高いです。重症化すると日常生活を送ることさえ困難になり、他の部位への感染も考えられます。
加えて、近年では梅毒の報告数が増加傾向にあります。また、日本におけるHIVの新規感染者は、2020年には750人と伝えられています。いずれも弱った皮膚や傷口から感染しやすいので、包茎の方は注意が必要でしょう。
さらに亀頭の表面とペニスの皮がそれぞれ炎症を起こすと、傷を再生するためにコラーゲンが分泌され、互いに癒着することがあります。亀頭を包む皮が固定されることになり、ペニスが変形するケースも見られるのです。
なお、日常生活ですりむいたり、切ったりした傷口がばい菌との戦いに備えて凝固するように、性行為や自慰行為において陰毛が絡まりペニスが傷付くと、その部分の皮が固く厚くなります。特に糖尿病の方は、豊富な栄養分がペニスの傷に供給されることになり、雑菌が好む環境になるのです。こうしてペニスの皮膚が厚くなっていくと、仮性包茎からカントン包茎、真性包茎へと増悪する可能性もあるので、どうぞご注意ください。
包茎のデメリットとしては、やはり“見た目”も挙げられるでしょう。近年は女性が性に対してオープンになってきたことから「付き合った彼女に包茎を指摘された」「再婚相手から手術を勧められた」といった理由でお越しになる方も少なくありません。女性が「パートナーのペニスはこうあってほしい」と口にできる時代なのですね。
患者さまの中には、取引先とゴルフに行き、プレー後にみんなでお風呂に入るのが嫌で当クリニックを訪れる方も少なくありません。最近はサウナブームの到来もあるのか「仲間との入浴をもっと楽しみたいから包茎を治したい」という20代の方々もお見えになります。さらに、高齢者になって介護を受ける際、家族にペニスの皮の内側まで洗ってもらえるのか確信が持てないことから、元気なうちに手術を受ける方もいらっしゃるのです。
包茎によって皮の中に閉じ込められたペニスは発育が悪く、亀頭が陰茎よりも細くなっている傾向にあります。当クリニックの調べでは、自然に皮がむけた方の亀頭は平均して直径32mmであるのに対し、包茎の場合は27mmです。これを亀頭の外周に換算すると、およそ3cmの差が生じることになります。
亀頭が大きければ、見た目のたくましさはもちろん、セックスで女性に与える刺激も強くなります。そのため包茎手術に合わせ、亀頭や陰茎にヒアルロン酸を注入し、増大させる方もいらっしゃいます。また、カントン包茎や勃起時に竿に狭窄のある場合、手術によってカントンや狭窄が解除されると亀頭の皮膚への血流が改善するため、手術直後は亀頭が大きくなったように感じられます。実際にサイズアップしたわけではないので、大きさの維持はあまり期待できませんが、患者さまの心の中で「大きくなったかも!」という自信が生まれるかもしれませんね。
ちなみに余談ですが、女性により強い刺激を与えようと固めのヒアルロン酸を選ぶ患者さまが多いです。さらに、パートナーの満足感を追求するならシリコンボールを挿入し、ペニスをグレードアップさせることも検討してはいかがでしょうか。
当クリニックではペニスの埋もれている部分を引き出す長茎術も提供しているので、合わせて受ければコンプレックスが自信へと変わるでしょう。
直近の手術を予定していなくても、まずはカウンセリングだけでも受けてみてはいかがでしょうか。あるいは、他院との比較のためにお越しになる程度でも構いません。石けんをよく泡立ててペニスを洗う方法など、何らかのヒントやアドバイスを提供できると思います。
包茎手術・治療と併せて、お好みの治療を同時施術することも可能です。複数の治療を同時に行うことで時間が短縮でき、大きな相乗効果を期待することができます。
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